第6話 告白

「冬美!!

ちょっと、待って!」


「何?

どうかした?」


「あのさ、昨日の撮影の時に女の子達が撮影場所に来てたじゃん。

あの時、隣に新田くんもいたっぽくて、バレそうな感じなのよ。

だから、モデルって事、絶対に言わないでよね!」


「なんでよ、バレたらバレたでいいじゃんか^^*」


「私は、良くない!」


「あー、ハイハイ。

分かりましたよー

口がすべったら知らないけどね。」


「ダメだよ!」


はぁー、やっぱり言うと思った。

冬美は早く、みんなに私の事知って欲しいっぽいけど、私は嫌なんだよね。

(お願いだから、言わないでくだされ!)

そう思いながら、冬美と一緒に帰った。



次の日

撮影のために私は、撮影現場に来ていた。

前と一緒のスタジオ。

ここのスタジオって、新田くんの家から近いんだよね。しかも今日は、土曜日・・・・・・

おわったーーー!

はあ、バレないようにしなくちゃね…


「次は、ミコちゃん!」


「は、はい!」



「うーん、もう少し笑える?」


「もうちょっと、右によって」


「どんどん、ポーズ変えてってね!」


「は、ハイ!」



「はぁー...。」


「お前、今日は調子悪いな。

なんかあったのか?」


「うん、色々とね。」


「そうか...。」


ため息、悠斗に聞こえちゃったかな?

今日は帰ろうかな?

そう思っていた時、


「美湖!」


「えっ、」


聞いたことのある声、でも、今は聞きたくなかった声。

新田くんだ。


「やっぱり、美湖じゃん。」


「あ、新田くん?!」


「知り合いか?」


「学校の友達…」


「美湖、やっぱりモデルしてたんだ!」


「う、うん。

ごめんね、伝えれなくて。」


「いいよいいよ^^*」


それから、少しの間、新田くんと2人でいろんな話をしていた。



「悠斗?」


「はぁー、こっち来い」


「えっ!」


急に手を引っ張られて、スタジオの奥の廊下に連れてこられた。


「悠斗、何?」


「俺の前で、他の男とイチャイチャするな。」


そう言った瞬間、悠斗が私に抱きついてきた。

(嘘でしょ...。)

そう思った時、胸のドキドキが止まらなくなってしまった。


「やっぱり俺、お前のことが、好きだわ。

俺じゃ、ダメか?」


「えっ...。」

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