第5話 どうしよ?

今日も撮影の日。

個人撮影で、今日は、私からだった。

私は、いつもとは違う気分だったから、いろ

んなポーズをした。そしたらカメラマンさんが


「そんなポーズもあるのか!

おー、なるほど、なるほど」


新しく私を認めてくれた気がして、すごく嬉しくなった。


「はい、OKデーす!

次は、冬美ちゃん。」


「はい!」


冬美が撮影している間、悠斗がこっちに来てこう言った。


「あの、カメラマンさんって、独特だよな。」


「うん、ちょっとね。

なんかの方言なのかな?」


「じゃなきゃ、おかしすぎるだろ」


「まぁね」


「やっぱ、お前と話してるのが、1番楽しいわ。」


そう言われた時、びっくりした。

いろんな人と関わってる悠斗なのに、私と話すのが楽しいって言われると、嬉しかった。

私は、意地悪に聞いてみた。


「トシヤくんは? (·∀·)ニヤニヤ」


「えっ、あー

楽しいよ…

あいつも。」


「ふーん(´ - ` )」



秋田 俊哉 (アキタ トシヤ)、悠斗の友達の子。

そっか、そりゃそうだよね。

私だけなわけないよね…

少し残念だな。


「えーと、次はハルト君」


「あっ! はい!」


悠斗は呼ばれて、走ってカメラマンさんの所まで行った。

自分から聞いてちょっと期待した、私がバカだったな。


撮影から帰ってきた悠斗は、私の隣に座った。そしたら、急に


「俺、やっぱ美湖のこと好きなのかな…」


そう言ってきた。でも、小さい声だったから、私が聞き間違えて、悠斗に聞いちゃうとと恥ずかしいから、私は、聞こえないふりをした。



「次は、ペアで撮ってもらうよー

ミコフユちゃんから!」


「はーい!」


外の撮影で、私たちの学校の生徒は、この時間よく歩いてて、柵から私たちは丸見えだから、あんまり、外の撮影は好きじゃない。てか、嫌いなんだよね…

まぁ、仕方ない!


「はーい、いろんなポーズをしていってね〜」


「分かりました!」


撮影していると、2人の女の子がこっちを見て、話していた。


「ねぇ、待って、

あそこで撮影してるのって、ミコフユだよ

ね!」


「ほんとだ!

もっと、近くに行こ」


「ダメだよ、撮影してるから、邪魔になっち

ゃうよ。」


「そっか、でも、遠くからならいいでしょ。」


「まぁ、そんぐらいならいいかもね〜」


ダメに決まってるでしょ!私のことがバレちゃう!

撮影している時に、横目でその子達を見ると、私たちの学校の制服だった。

おわったーー!

まぁ、バレてなさそうだからいいか!


隅から見ている男子に気づかない私は、そう思った。



次の日


「なぁー美湖、お前モデルやってるのか?」


新田くんが、そう聞いてきた。私はビクッとした。


「何言ってるの?

してるわけないでしょ笑」


「ふーん

昨日、俺ん家の近くのスタジオで、美湖に

似た子がいたから、美湖かと思ったけど、

ほんとに違うのか?

結構、似てたんだけどな。」


嘘でしょーー!

昨日、新田くんもいたのかよ…

バレたら、嫌だから気づかれないようにしなきゃ。


「そうなの?

私なわけないじゃん。」


「じゃあ、今度一緒に行こうぜ。

冬美と一緒にいたから、聞けばその子のこ

とも、場所も分かるだろ。」


そうきたのかよー!

えっ、まぁ、まだ大丈夫。

落ち着け、落ち着け


「そ、そうだね^^*」


「決まりな!

絶対来いよ」


う〜、その笑顔は、断れないよ。

どうしよ・・・

冬美がいらん事言わなければいいけど…

後で、お願いしとかないと!

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