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 今日から部活をそこまで時間を気にせずにゆっくりとできるようになる。最終下校時刻が明白だということである。

 一時間目の体育、今日からは試合が授業の中で入ってきた。周りの人の中に中学でやっていたとか今高校でやっているとかというような経験者と幾人かいてその中で勝つというのは難しいとわかってはいたものの、やはり難しくて全然敵わなかった。

 二時間目の日本史、富国強兵の政策の一環として内治優先論と征韓論で対立して留守政府側が去っていき、士族の反乱が頻発した頃を今日はやった。その中で大久保利通が警察の制度を整えて警視庁を作って巡査を全国に配置して、という話があるのだが岩倉使節団でイギリスの警視庁を見たり、イギリスの警察制度(警部など今の日本と同じような階級制度)を真似したのではないかと思われる10がいくつも出てきた。

 放課後の部活で来週の土曜日に一年生向けのテストであるモルのテストが実施されるのだがその問題の作成にイソしんでいた。他の人たちはパソコンに入力、ということがあまり得意とかそういう感じではないらしく問題の提供ならするけど、みたいな感じだったのでせざるを得ない。今週中には問題の作成を終わらせて校閲に来週くらいには入れる状況にしたいという思いがあるのも作るのを焦られた根拠の一つであったと思う。

 問題自体は教科書等から引っ張ってくることが多いが、それでも数字を変えたりしているのでどの値にするかをおおよそで考えるという行程もあるのでそう簡単に問題を作れないのである。すべての問題が数字の調整を終えたものであるというわけでもないのでその確認を校閲と共にしていくためにやはりゆっくりと問題を作っているわけにもいかないのである。

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