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 今日は数学の小テストがあって最近点数が取れていなくて今までよりも力を入れようと日にちを跨ぐまで勉強をしていた。

 一時間目の世界史では第1次世界大戦のことをやって長期化した根底にある原因、そして戦争の中での各国の動きみたいなものをやった。その中でロシア革命前の権力者のロマノフ王朝、ニコライ二世とかГ《ゲー》・ラスプーチンとかが出てきてあ、ロマノフ王朝と思って少しだけテンションが上がっていた。

 三時間目の数学、いよいよ小テストである。各5点の合計90点満点で試験時間は60分だった。問題はおおよそが問題集の問題がそのまま出題される形式が多くて昨日やっていたのでおおよそは答えがこうなるとか解き方はこうだとか分かる感じだった。しかしながらこの範囲は記述しなくてはならないことが多くて時間が全然足りなかった。あまりテストについては触れておかないようにしようと僕は思うのである。

 昼休み、本来は昨日やる予定だった体育祭の連合決めで前から陽向とは同じ色になったときはペアダンをしようという話をしていた。僕としては陽向としたいという思いが高いし、陽向以外の誰かとするつもりもなかった。中庭でそれは行われたのだがどこのクラスが何色とかは全然聞こえなかった。そのため陽向と同じかどうかすらも分からなかったのである。その結果が僕の耳に入ったのは陽向のクラスの色と僕のクラスの色が分かったときである。そして残念ながら色は違った。僕としては陽向が他の人とダンスを踊るというのならばそれはそれで良いと思っている。それでも僕個人の意見として陽向と二人で、という思いがどこかにあったのも事実である。来年に期待すべきかと思ったのと共になぜ去年誘わなかったのかもいう後悔も同時に感じた。

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