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 今日はちょうどテスト一週間前でテスト勉強も大詰めを迎え始めている。

 一時間目の音楽では前回は多少上手く音を出すことができた篠笛の音を出すのが困難になってしまっていて本当に強く息を入れない限り音が出ないというほどまで困難を極めていたのだ。これは要練習である。また喜びの歌をソプラノ・アルト・テノール・バスに分かれて歌ったのだが元々の歌がドイツ語なのでそれに音程を変えられても打つ手なしでほぼ何も出来ずに終わってしまった。

 三時間目の体育ではハンドボールの筆記テスト及び実技テストがあった。筆記テストはサッカーと類似するところがあるといくつかサッカーのラインの名前を書いてみたのだが空振りに終わり、悲しく散った。実技テストの方も完全にミスをして砕け散った。待て待て、果たしてこれで良いのか、いや良いはずがない。何かしらで巻き返し目指して頑張ります。

 五時間目の古典では今の席の隣、留学生が小テストの合格点である八点を取った。(ちなみに僕は九点)この八点はランダムに数字を選んで正解したというわけではなく、二時間目の数学と四時間目の倫理にて彼が勉強した結果なのだ。僕はその彼の努力に対して一日本人としてとても誇りに思う。それほどの価値がそれにはある。

 放課後、部活はなく体育のカードを書いて提出し終えたあと(HR後一時間くらいは経ってた)同様に部活がない陽向と話をしていた。今日は二人とも塾で英語のテストがあってそれに対しての勉強をするはずだったのだが結局違う方向に逸れてしまったのだ。それでも一時間くらい話をしてさらに塾までの道中を一緒に歩くというそれはそれは貴重かつ僕としては良い時を過ごした。陽向側がそれをどう思っているのかは僕の力では測り知ることは出来ないが完全に嫌だということはないと思っている。ただ嫌ではないだけで嫌いより上のどこにいるのかは特に読むことは不可能である。

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