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 今日は通常授業で(70分×5コマ)後期中間テストまでおよそ一週間とどんどんテストが迫ってくるのである。

 一時間目の総合では授業の前、朝の時点で温度を測って冷凍庫に既に入れており授業が始まる頃には入れてから五十分近く経っていた。冷凍庫に入れてから67分、ふと冷凍庫を開けてみると一つの試験管は割れ、もう一つは通常通りの状態で試験管に座っていた。その割れたのがどちらかというのが実験としては重要でそれは元が温かった方、つまりムペンバを起こせたということなのだ。試験管が割れた原因は水から氷になる際に膨張することでガラスを押し、ガラスがその力に耐えきれなくなったからだと考えられる。つまり割れている方がより凍っていると言えるのだ。今回の条件でいつもと異なっていたのはお湯が約40℃で常温の方が16℃と低めであることと水の量がいつもよりも多いということの二点でそのどちらかまたはその両方が関与していると考えられる。それは次回以降の再現性で判断となり得る。

 二時間目の化学基礎では昨日の続きとして酸化数の話を踏まえた上での酸化・還元反応の判断についてを特にやった。教科書の問題や先生独自のプリントの問題、そして問題集の問題といくつもの問題があってそれをこなすという、単純作業に見えて単純ではないということをほぼ一時間したのだ。終わりの方の少しの時間で相手の酸化を促進させる酸化剤と相手の還元を促進させる還元剤を軽く触れて終わった。(酸化剤自身は還元、還元剤自身は酸化する)

 三時間目の数学では予告されていたのだが、確率と図形の性質の小テストが実施された。ここの範囲は中間テストにも出題される範囲で量的に考えて図形の性質がメインで出て確率はサブキャラなのだろうと思い描いていた。しかしテスト自体を見るとどちらかと言えば確率の方が多くて図形は問題のうちの二割程度しか占めていなかったのである。それは予想外でしかも図形の方を重点的に(と言うか確率は指さえ触れていない)してしまっていたために困惑したのは事実なのだが確率は得意であると思っているので少しだけ安心して解くことはできなのだが自信は全然ない。

 四時間目の音楽では授業の時間から見ればそれほど多くの時間ではないのだが、篠笛をしたのだが前回まで音が全然鳴らず息の出る音のみが聞こえる状態だった。さすがにそろそろ音を出したいという思いもあってアドバイスを貰ったのだがその通りに吹いてみると本当に微かではあるのだが息の音ではない音が聞こえた。さらに強く吹くと高めの音が聞こえる。つまり初めて音を出すということに成功したのである。まだまだ初めて出た身なので安定した音を出すことはできないのだが新たなる一歩を踏み出したと言える。

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