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 高校での授業が今日から本格的に始まった。先週まではLHRが多く、授業は木曜日だけしかなかったが今週からは授業がメインになったのである。

 倫理は今日が始めてで僕はどちらかといえば社会は好きでもあり得意でもあるのだが、それは歴史や政治・経済が主で地理は中学の時からあまり好いていなかった。倫理は高校からの教科ではあるが、教科書をパラパラめくったり親からの話や先輩からの話を聞いたりしていく中で道徳や哲学に近いあまり面白みを感じない教科だという認識を持っていた。教科書を用いた授業はせず、先生の自己紹介と先生が覚えるための生徒の自己紹介で倫理という教科の核心に迫ることは出来なかった。

 国語総合の現代文は宿泊オリエンテーションの時に持って行った漢字の本を家に置いてきてしまい、テストだと言われたらどうしようと思ったが次回からテストがあるということだったので無事に問題なく授業を終えた。ただ、授業の構成が中学の時と異なりすぎてやりにくかった点は多少あって一時も気を抜けないのだと学んだ。

 先週の木曜日もあった数学1Aは木曜にやった(a+b)の三乗などの展開の問題演習から始まった。最初の方の問題は中学の内容に類似する点があってそんなに気を重くせずに問題を解くことが出来たがその後配られた二枚目のプリントは計算の工夫を求められどうしたら簡単に解くことが出来るのかといろいろ頭の中で試行錯誤しながら計算して授業が終わったころにはエネルギー不足と言えなくもなかった。

 昼食の際に携帯電話を開いてみると純からメッセージが届いていて所謂新入生のオリエンテーション的なものがあるらしくてカレーを作ったと写真付きで送られてきていた。ふざけ半分で食べたいなと送ってみると良いよ今度作ってあげるよと帰ってきて食べさせて貰えるという許可を得ることが出来た。

 午後は先週の木曜日もあった英語表現と物理基礎で英語表現の方は先生の声が小さくて一番後ろの席である僕にはとても聞こえづらくて退屈に感じる機会が多少あった。物理基礎は新任の先生らしくて少し覚束ない点があって心配を残したが、補佐役でだろうかもう一人先生がいてその先生が面接の試験官の先生だった。

 部活には珍しく一年生がもう一人いてこれと言って何かしたかといわれれば、ほぼ何もしていないが三年生の先輩もいて色々な話をしていたという記憶だけはある。

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