暗く淀んだ一海の波に覆いかぶされて、そこに散りゆきつつも、辛うじて形を持っているその誰かを、明確に感じました。 私自身、詩のようなモドキを最近書き始めましたが、やはりこういった本物には叶わない。分かりやすさがあれど、踏み込ませてはいけない領域を理解している。 すぐに読めますが、何度か読み返すと、違った味を感じられるかもしれません。