最初の一文が書けない…!場合の個人的対処法
さて、前回は箇条書きメモを作成した上で、本文執筆の入ると述べました。
ところが、この本文執筆が難しい……そう思われる作者の方もいらっしゃるんではないでしょうか。
かくいう私もそうでした。
私の場合、最初の一文、最初のシーンを書けるかどうか、が鬼門でした。
それさえ書けてしまうと、筆が乗ってきて、続きの文章も書けるのですが……。
最初の一文をどう始めるかに悩む→書くのが憂鬱、という問題は連載中に常に付きまとった問題でした。
この問題に対する良い解決策は未だ模索中ですが…「最初の一文を書き始める」ために有用かな、と思う方法を一つ見つけましたので、紹介させて頂きます。
それは、目の前の風景を描写してみる、ということです。
窓から見える外の景色、空模様、天気、あるいは今自分が飲んでいる飲み物や、飲み物が入っているカップなど……目に見えている物を、ありのままに文章に興してみます。
ファンタジー小説なんかは、特に目に見えないものを描写せねばなりません。
そのためには、①明確なイメージを想像→②それを文章で描写する、という2ステップが必要です。
ところが、①のステップというのは、なかなか骨が折れます。特に、自分が書きたくないシーンだったり、物語の本筋に関係ない風景描写だったりすると、尚のことヤル気がでません。
一方で、目の前の風景を参考にすれば、①のステップを介さずに、②のステップから始めることができます。
現物が目の前にあるので、描写もしやすいかと思います。
ファンタジーな世界観である場合(王城とか)は、写真を用意して書きはじめても良いかもしれませんね。
ちなみに、拙作の場合は『第40話 彼女と選択』の中で、この方法を使っております。
(本文書き終えた後の推敲の段階でシーンを入れ替えたので、冒頭部分ではありませんが…。執筆時は、以下の文章から書き始めました)
例文がてら、以下に該当箇所を示して今回は締めようかと思います(窓は結露し~の部分が、窓から見た景色をそのまま描いた文章になります)。
『ろくな暖炉もない部屋だが、それでも外よりは暖かいのだろう。窓は結露し、水滴が冬の日差しを反射する。二階の部屋から望む空は抜けるように青い。けれどどこか胸をかきむしりたくなるような寂しさに、フェンは目を揺らした。』
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