本文を書く前に、箇条書きメモを用意してみましょう
今回は1話の書き方について触れてみようと思います。
1週間に1話更新するとして、何も考えずに書くと、1話あたり5000字~10000字になることが多いです。
カクヨム公式のオススメでは、1話あたり3000~5000字なので、書き終えた時点で多すぎた場合は2話に分けることもありますが…。
では、1話をどう書き上げていくのか。
作者によって、やり方は様々かと思います。書きたいシーンから書いて、後から繋げるという方もいらっしゃるでしょう。会話文だけ書いて、地の文を後埋めしていくタイプの方もいらっしゃるのかも。
私の場合は、冒頭から地の文含めて、ざっと書いていくスタイルをとっております。
ただ、無目的に書いていくと入れるべき設定を忘れてしまうことがあるので…。
必ず本文を書く前に、今回執筆する1話の中で入れ込むべき設定(伏線回収)を箇条書きにし、常に目に見える場所に置いておくようにしています。
『世界で一番あなたがきらい』の場合は、執筆にevernoteを使っていました。
1話あたり1ページを使用しているので、1ページの冒頭に箇条書きメモを載せていました。
箇条書きメモを作っておく効用は以下の通りです。
① 本文を書き始める前に、頭の整理ができる。
② 入れ込むべき設定をリストアップするだけなので、比較的気軽に文章を打ち込める。
(本文を書く前のウォーミングアップになる)
③ 執筆終了後、設定漏れがないかどうかを箇条書きメモで確認できる。
箇条書きメモの内容は様々ですね。
例えば、『第54話 彼女の祈り、彼の望み』のメモは以下のようになります。
見て頂ければ分かるように、回収すべき伏線のみならず、会話文(『ルルとのやりとり』と題した部分)も含まれています。
この会話文は、箇条書きメモを作る内に浮かんできた会話文です。えてして、突発的に浮かんできた会話文は労せずノリノリで書けるので…実際の本文執筆の時に、メモ段階で浮かんだ会話文をそのまま入れ込むことが多々ありました。
(第54話と比較していただくと、分かりやすいかも)
* ルルとフェン
* ルルに逃げろと指示するフェン
* 他の村人と共に、ディール村へ行かせる?
* ルルとのやりとり
* フェンは逃げないの
* 逃げないよ
* どうして
* この国の王女だもの
* でも、もうこの国はないんでしょ……?
* それは……
* ねぇ、おかしいよ、フェン。ここの人たち……皆生きたいはずでしょ?違うの?なんで今はもうない国のために戦ってるの?
* …………
* フェンは生きたくないの
* 答えられないフェン。ルルが村人に呼ばれる。さぁ行って。フェンは微笑む。
* 火の神に乗っ取られそうになるフェン
* フェンの体は炎の神に蝕まれつつある。
* 私が神に殺されるのが先か。アッシュに殺されるのが先か。叶うならば、彼に殺されたいと願うのは、わがまま……なのかな。ぽつりと呟いた彼女の言葉は届かず消える。
……と、言うわけで、箇条書きメモについては以上になります。。
次ページでは、本文を書き始めるに当たっての悩みと、自分なりの解決策を一例紹介したいと思います。
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