予想されるQ&A

Q.

 じゃあ、作者の個性はどこで出すの?

A.

 キャラクター、地の文、世界観設定の細かさ…なのかも。作家さんによって、キャラクターが個性的だったり、地の文が美麗だったり、魔法の設定が非常にシステマティックだったり、と様々ですよね。そして、どの要素に気を使うかは、完全に作者の方次第です。つまり、ここが作者の個性が出るところなのかな、と。ちなみに私は、割り切れない心情描写に気を使いたいタイプです。


Q.

 物語全体の面白さはどう出すのか?

A.

 物語の構成は「序」「破」「急」という順ですが、実際に物語を書くときには、この順番通りに並べる必要はないのかも。これは「序破急」以外のシーンにも言えることですが。

 さる作者の方がおっしゃっていましたが、「情報をどのタイミングで開示するのか」、というのが「物語全体の面白さ」、「物語の方向性」、あるいは「物語の対象とする読者層」に関わってくるのだと思います。


 例えば本作ですと、


 「男女の恋愛」を求めている読者の方に届けたかったので、「男装設定」を「あらすじ」の段階から開示しています(ここは一定の議論の余地があり、私自身も未だに悩んでるところですが…現状はとりあえず、これで満足しています)


 一方で、もし本作を「ハイファンタジー」を求めている読者の方に届けたい場合は、「あらすじ」に「男装設定」を記載せず、序盤は「二人の美男が王国の謎に迫る!」という感じにし、物語中盤で「実は片方は女だった!」という流れにするかと思います。


Q.

 ではなぜ、本作は「恋愛」ジャンル登録であり、「異世界ファンタジー」登録にしなかったの?

A.

 …ここには、私の書きやすい文体、書きやすいキャラクターの種類という問題が…絡んでいてですね…。この点については、また別の機会に。



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