構成の練習をしたい

 起承転結であれ、三幕構成であれ、構成の練習をしたいのであれば、短編を書くべきだと思います。それも、字数制限のある短編だと、なおよしですね(注1)。



 

 理由は簡単で、字数制限のある短編だとシーン数を絞らなければならないため、です。

 長編だと、百シーンくらい書けるところが、一万文字以内の短編ですと、精々書けても5、6シーンくらいじゃないでしょうか。

 その中で、面白さを出そうとすると、どうしても構成に気を使わねばなりません。書いてみると分かりますが、ダラダラ書いていると、一万字などあっという間に超えるのです(注2)。


【では、構成練習のための短編ってどうするのか?】

 答えは、「3シーン」に絞って短編を書く、ということです。

 私が過去書いた短編を見ていただくと分かるのですが(注3)、露骨に3シーンに区切って書いてあります。勿論、それぞれが「序破急」です。

 上手な方だと、1シーンの中で「序破急」を作られると思うんですけれど…私の場合は、まだそこまでの技量がないのです。

 ついでにいうと、3シーンという縛りをつけることで、「序破急」の流れを強く意識して物語を書くことが出来ます。


 と、いうことで…。湊波なりの構成練習法をお届けしました。




注1

 構成を考えるだけでは不十分なのです。というのも、実際に物語を書いていくと、色々欲が出てきて、結局シーン数が増えて構造がぼやけてしまう…ということが、よくあるからです。偉そうに書いてますが、私もまだまだ、この手のミスをやらかしています…。精進したい…。




注2

 いや、一万字も書けんわ、という方におすすめしたいのが、現在、板野様主催で開催されている『匿名短編コンテスト』です。このコンテストでは、字数制限が2,500字ですが…やってみた感じ、2500字制限だと3シーンを入れるのでやっと、でした。

(第一回の締切は、もうすぐですが…第二回もやるようなので…)


注3

 3シーン構成の短編がこちら(本作は約4500字)↓

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887295460

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