過去の失敗を活かしてみる
(以下の内容は、油布様主催の自主企画内で語らせて頂いた内容になります。既にご存知の方は…無視してください…!汗)
本作『世界で一番あなたがきらい』には、男装騎士が出てきます。
この設定を行った最大の理由は作者の趣味だから、なのですが…。
実は、もう一つ、裏目的がありました。
それは、過去作の反省点を活かしたい、というものです。
過去作というのは、2年以上前に書き上げた作品(異世界ファンタジーで、完結済み)のことです。
その作品でも、男装女子が主人公でしたが、いまいち閲覧数が伸びませんでした。
地の文、物語の構築 etc...、訂正すべき点は多々あったのですが、その中で気になっていたのが男装という設定でした。
実はその物語では、主人公の男装が露見するのが物語の終盤だったのですよね。
そのせいで、物語の序盤から中盤まで、「少年として描写されているのに、なぜか少女っぽくもある」という中途半端な状態が続いてしまったのです。
しかも、主人公と常に行動を共にしていた相手が男性だったので…。
異世界ファンタジー内での、男女同士の恋愛を期待していた人には、「こいつら男同士で仲良すぎじゃない?」と見えてしまう
少年同士のぶつかりあいを期待していた人には、「この主人公、なよなよしすぎじゃない?」と見えてしまう
あるいは、同性同士の恋愛を期待して読んでいた方には、「最後の最後で、結局こいつ女かよ」と思われてしまう
……という、なんとも中途半端な作品になっていたのかなぁと。
読者対象がうまく定められていなかった、とでも言うのでしょうか。
とにかく、閲覧数が伸びなかったのは、ここにも一因があるんじゃないかと仮説を立てた訳です。
そして、同じ男装設定を扱うならば、本作では同じ失敗をしたくありませんでした。
というわけで…
本作、『世界で一番あなたがきらい』では、早々に「誰が男装しているのか」を明かすようにしています。
このおかげで、より恋愛ジャンルっぽい空気感に寄せられたかな、と感じています。
加えて、狙ったターゲット層に物語が届いているような感覚もあります。
過去作の失敗点を改善できたので、ちょっとした満足感もありました(笑
もちろん、もう少し男装設定活かすべきだったよな…という新たな反省点は生まれましたが…。
この反省点は、本作の改稿時か、次作で同じような設定で物語を書くことがあれば、解決しようかな、と思います。
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