第2話 織田家復興へ!丹羽長秀と遭遇する信長。
早朝、菫は早くに起きる。修行をする為だ。今の菫のランクは
Dランクでもっと上に行くために修行はかかせない。
修行を終えて朝風呂に入っていると誰かが入って来た。
「あ、お姉ちゃん」
「市華(いちか)、こんな時間に入りに来たの」
「うん、昨日入るの忘れたから」
やってきたのは菫の妹の織田市華だ。中学三年で菫と違い
可愛い系で、市華もスタイルが良い。
「お姉ちゃんもしかして訓練してたの?」
「まぁね。大会に出る為には強くならないとね。だから
寝る時間より修行する時間が欲しいの」
「・・・本当に変わったよね。少し前まではおてんばで
いつも無駄に能力を使って怒られてたのに」
「それは子供の時の私でしょう。今はもう高校生なんだから」
「そんなに違うものなのかな。なんか、人が変わったみたいな
変わりかただったから」
「・・・」
菫は家族にも話していない。でも、賢い市華は少し気づいてる
感じだった。
時間になり学園に向かう。授業中は普通にしている菫。中学では
サボって喧嘩したり、能力を使ったりしていたが、今は
普通に勉強もする。
休み時間はすぐに屋上に行き、修行をする。今までは
一人でやっていたが、同じ武将で家来だった勝家、克典と
出会い、二人で修行をしている。
「六(りく)、お前ランクはEか」
「恥ずかしながら。この体の持ち主はやる気がなくだらしない
感じでしたから」
「まぁこの学園に来るぐらいだからな。しかたないが
これからは天下を取るためには強くならないと」
「わかってます。なので自分も修行はしております。幸い運動神経は
悪くないので」
「なぁ周りから変わったって言われたか?」
「ええ。いきなり真面目になったって家族は驚いてました。自分が
大会に出る為に代表になるっていったら普段にぎやかな家が
静まり返りましたから」
「だろうな。もしかして、他の武将達も」
「おそらく、できるならまた織田家の部隊を作りたいものです」
「そうなると、犬千代、丹羽長秀、そして」
「光秀は止めましょう」
「いや、もし、転生してるなら話を聞かないとな。場合によっては
今度は私が光秀を」
そうして二人で修行を初めて一週間が経った。二人共すぐに
自分のランク以上の力を持ったが、学園のテストで合格
しないとランクは上がらないのでそれまでは同じランクで
やっていく。
それ以外でも先生から評価されれば上がるので、菫は
体育の授業で真面目に試合をする事にしていた。
その体育の授業で菫のクラス、一年三組と隣の二組との
合同試合が行われることになったが、当然、どの生徒も
やる気を出さないでいた。
一応試合はするがやる気がなので大凡戦になっている。
「次、お前らもっとやる気を出せ」
そう言っているのは体育の担当をしている女性教師の
久我早苗(くがさなえ)だ。ジャージ姿だが学園一の
巨乳でしかも、谷間を出しているので男子からは人気が
あるが、厳しいので誰も近づけない。
その久我から次の試合に指名されたのは菫だった。
「じゃぁ織田と戦うのは、丹羽永江(にわながえ)」
呼ばれたのは二組の丹羽永江だ。美人で大人しく
スタイルも良いのでクラスの男子からは人気だった。
成績も良く、学年で一番と言われている。
その二人は体育館の中央に向かう。向き合う二人。
「いいか二人共真面目にやれよ」
久我の言葉にうなずく二人。そして、合図と共に
試合が始まるが二人は動かない。
少し距離を縮めていく。
「どうしたの?やっぱりやる気ない?」
「・・・そうですね、でも、確かめないといけないことが
あるので全力でお相手します。では」
「!?」
永江はいきなり槍を作り出した。異能の力で作ったものだ。
「その太刀筋、まさか」
「・・・どうしました、あなたは攻撃してこないのですか?」
「言われなくてもするわ」
そう言って菫は永江と同じように異能で刀を作った。菫も
色んな異能を使える様に修行をしていた。やはり刀で
戦いと思って、この力で作ったのだ。
二人は異能の力で戦っているがそれはまるで戦国武将の
戦い方になっていた。
それを見ていたりくももしかしたらと気づき始めた。
それよりも驚いていたのは他の生徒達と久我先生だった。
「あいつら、あんな戦いができるのか。あれはEやDの
戦いじゃないぞ」
久我の言う通りで、二人はバチバチに戦っていた。菫は
時には電撃を使ったり、永江も風を起こしたりしながら
戦っている。
他の生徒の試合では先生が止めて終わるが、二人の試合は
終わりそうにない。
「そろそろ決着をつけましょう」
「そうね。私が勝つ終わり方でね」
「そうでなくては困りますからね」
「?」
「行きます。神風連撃(しんふうれんげき)」
「雷神の大太刀(らいじんのおおたち)!!」
二人の技がぶつかる。それにより衝撃が走り
館内どころか学園中が揺れていた。
二人の技がぶつかり爆発が起こって、煙に
包またが、その煙が晴れて二人が見えるようになった。
そこには倒れこんでいる永江と立っている菫の姿があった。
試合は菫の勝ちで終わったが、そのすさまじい戦いは
他の生徒達を呆然とさせた。それは先生も同じだった。
そして、放課後。菫とりくは丹羽永江を屋上に
呼びつけた。
織田信長の転生!?異能バトルで天下を取る。 浅倉楓 @megumix0918
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