愚痴(第112回 使用お題「せんじょう」「どうしてそう極端なんだ」)

 ごめんねー、急にメッセして。ちょっと、もう、限界だったんで、誰かに聞いてほしかったんだー。

 同棲してるカレシのことなんだけどね。

 それ! それなんだわ!

 もー、コロナ離婚、じゃなくてコロナでサヨナラしそうなんだー。

 外出自粛で、ずーっと家で一緒にいるようになって初めて分かったんだけど、あの人、ズボラすぎる。

 うん、なんもしない。コンビニのお弁当のフタをとめてるセロテープも、床にポイしてそのまんまにしてるくらい。

 そのくせ、包丁とトイレの洗浄はめっちゃっくっちゃキレーーーーーーーーーーイにしないと嫌がってさあ。あたしもキレて、それだけは自分でやってくれっと怒鳴っちゃった。どうしてそう極端なんだか。

 いま、カレシは仕事出られなくて収入ないから、私の稼ぎだけで生活してるのに、それを申し訳ないとか思ってないみたいだしさー。

 ほんと、この先のことを考えちゃう。

 今度カレシにするなら、高収入でもリスクのある職種の人じゃなくて、ちゃんとした会社に勤めてちゃんと仕事してる人がいいな。

 今のカレシ? 殺し屋やってるー。

 こんな世の中じゃあ、仕事のオファーなんか全然こなくて、殺し屋がヒマに殺されてるよー、あははははは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る