第3話ガラスの編集さん

前回あらすじ

俺は高坂さかえの原稿を取りに仕事場にやってきたのだが、原稿を受け取り帰ろうとすると玄関でいきなり高坂さかえが私に協力しろといきいってきて、俺にめざしぼうを被せ台本を置いてお前は強盗役だからといってリビングの方へ戻っていた。全く高坂さかえが何をやりたいかわからんが玄関のドアには、電流が流れていて逃げられない状況。高坂さかえの茶番に付き合うしか俺の生存の道はないようである。 そう「演じなければ生き残れない」


俺は仕方なく台本の中身を確認した。

あらすじ

巨乳のことで頭いっぱいな田中はエロ本を買うために、天才漫画家の高坂さかえの仕事場に金目当てで強盗に押し込んだ。しかし天才漫画家さかえの正体は悩殺ワガママボディハイパー女性警察官だったのである。 田中は彼女の悩殺ボディに打ち勝てるのか


セリフは全部アドリブでよろしく


台本に穴が空くくらいに内容にツコッミたかったがそんなことをしていたら一生終わらないと察した俺は、自分を巨乳好きの田中だと思い込んだ。そして短い廊下で助走をつけて日々の恨みを込めて思いっきりドアを蹴ってリビングに突入した。

「超ワガママ高坂さかえ俺に金をよこしやがれ」

「えっあなた誰ですか警察に通報しますよ」 何故か高坂はいつもしないメガネをつけ、いつもより弱々しい声を出していた。通常ならここで先生なんですかそのキャラはと指摘する所だが今俺は巨乳大好きの田中でそんなこと構ってられる余裕はない。

「うるせー警察なんて知ったことか、金をよこせこの駄乳女が」

「駄乳なんて…」

何故かこうさかは黙ってしまった。そして彼女が目がうるうるとし始めた

「えっ先生どうしたんすか。すいません言い過ぎましたなんというか巨乳好きの田中に感情移入しすぎたというか」

「巨乳好きの田中もしかしてあなた、私の姉を殺したあの田中なの。」

「へぇ殺したえなんすか台本にそん」

「何とぼけてるのよ、あなたは10年前超ワガママボディ漫画家の私の姉高坂さかえをエロ漫画貸してくれないって理由で大根で撲殺したじゃ無い」

「えっ…」

俺は混乱した強盗物がいきなり復讐劇に移り変わり、それも俺が演じてるのは巨乳好きで大根で人を殺した前科持ちである。もう意味が分からない。 でも俺は田中というキャラなれるような気がした。なんたってあの忌まわしき高坂を大根で撲殺してるのだから。 その時俺は妄想の世界くらい高坂の上に立ちたいという衝動にかられた。


「そうだ俺はお前の姉を殺した巨乳好きの田中だ」

「やっぱりあなただったのね。ここがあったが100年目私と勝負よ」

「いいだろう。その戦い受けて立つ」

俺は丁度自分が持っていた封筒から紙を取り出し高坂がタバコに火をつけるためのライターが近くあったためそれで紙に火をつけ高坂に投げつけた。高坂はそれを避けてすごい形相で俺に突っ込みこう叫んだ

「何やってんだ田中それ私の原稿だぞ」

気付いた時には祭りの後勢いで武器に使用した完成原稿4枚は灰とかし、俺は徹夜で高坂の愚痴を聞きながら原稿を手伝うはめとなった。


翌日

「そういえば先生なんであの時あんな茶番に俺を付き合わせたんですか」

「それはあれだよ暇つぶしだよ」

「 暇つぶしってもうこっちのみになってくだいよ」

「いやーでも君本音を聞けてよかったよ君は私の胸を駄乳だって思っていたなんてな」

「え、」

「次はどうやってくるしめてやろうか」

この後高坂さかえのした怒った顔は1日頭離れないほど怖い顔だった。俺は女性に対して胸の事をとよかく言うもんではないということを学んだ

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