第13話 代償

 あたしは、月に一度、魔力草をかき集めるだけの仕事をこなしていた。今のあたしにはのために、今のあたしには、だけ。


 病状も軽くなってきた頃、それは突然訪れた。


――腰痛だ。


 魔力草は地面から生えているから、かき集めると言っても、立ったりかがんだりを繰り返す。そのせいで、あたしは腰を痛めてしまった。せっかくの安定収入がパァになるのは絶対にイヤ!


 今のあたしには、幸いなことにヒーラーが無料という大きな特典が付いている。即座にヒーラーのところへ行った。が、慢性的なもので、専門家に診てもらわない限りは治せない、それは自費で最低でも毎月金貨1枚とのこと。


――じゃあ、あたし、何のために魔力草を採っていたの!?

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