28冊目☆★★ M.C.ビートン著「メイフェアの不運な屋敷に幕は下り」
勝手にレーティング:R15
久しぶりにロマンス小説を読みました……と言いたいところだけど、この作品はロマンス小説なのだろうかと今更になってちょっと疑問に思ったりして。お屋敷を借りる人たちのロマンスとお屋敷の使用人たちのヒューマンドラマが合わさってる感じですよね、これは。
シリーズ4冊目でこの巻で完結になります。表題作の他にシリーズ5話目にあたる「メイフェアの優しい悪女」が収録されています。1作目から読んできたので最後まで読みましたが、正直あまり面白くなかったです。……というのも、メインのお貴族ロマンスでは、とにかくヒロインは最高の美女で「顔が良い!」「顔が良い!」「顔が良い!」からの唐突に「いつのまにか好きになっていた」みたいな展開で、まったくときめかなくて……使用人たちのヒューマンドラマ部分も「◯◯はそのとき〜だった」っていう文章が7人分連続で書かれてて、なにこの取ってつけた感……みたいな。以前はちゃんとそれぞれにワンシーンずつ尺を取ってたじゃない?みたいな。
最終的には使用人の女性陣がポッと出の身分が良いだけの紳士と結婚して、馴れ初めとか親密になるエピソードがほとんどないから相手の男の良さはまったく伝わってこないこともあり、なんか全然感情移入もできないし良かったねとも思えないしで本当に残念でした。
ジョゼフが途中いじけながらも最後には夢を掴んでいたところはよかったです。
TL・ロマンス小説を読んだことがなかった私の翻訳ロマンス小説読書感想文 柴咲もも @momo_4839
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