4冊目☆☆☆ アン・グレイシー著「氷の伯爵」
勝手にレーティング:R18
ヒーローがとにかくツボだったんですけど設定に反して初っ端から不器用なだけで優しいのがはっきりわかってしまうので冷酷設定はヒロインを勘違いさせてすれ違わせるためだけの設定なのかなって思いました。訳も分からないまま冷たくされてヒロインが切ない思いをするようなお話ではなく、ヒーローがヒロインに対して誠実なのが読者にははっきりわかった状態で話が進みます。
不器用で口下手で、紳士であろうとするからこそ冷たい態度になってしまったり、幼少期からのトラウマで女性不信になってるとか、セックスしたいけど色々と葛藤があってヒロインから遠ざかるとか、このジャンルのヒーローに私が求める要素が片っ端から詰め込まれてて大変萌えました。ヒロインも全体的には可愛いのですが、終盤の展開で、結婚前に出した条件をヒーローがすべて承諾してくれたにもかかわらず後から要求を追加して挙げ句の果てにその要求を飲まないなら出て行くと言い張るところとか、一方的な思い込みでヒーローを批判して罵倒していざヒーローが離れていったら(実際はヒロインの願いを叶えるために危険を顧みずに奔走していた)以前ならベッドで愛し合えば仲直りできたのに、とか、自分は捨てられたんだ、やっぱり後継を産ませるためだけの雌馬扱いなんだとか、そう言う発想に至るところはどうなんだと思って、ちょっとモヤモヤが残りました。でもヒーローのことが大好きなのは読んでてしっかり伝わってくるので、最後はすっきり甘々ハッピーエンドで読後感は良かったです。
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