5冊目☆★★ トーリー・フィリップス著「貴婦人修行」
勝手にレーティング:R18
正直な感想を書いてあるので好きな人がいたらすみません、ブラウザバック推奨です。
16世紀初頭が舞台で、娼婦として競りにかけられていたヒロインが年配(38歳)の派手好きで物好きなヒーローの賭けのために貴婦人として王の御前に立てるように修行するお話。
まず、38歳のヒーローの年寄りアピールがすごい上に描写が丁寧なお陰でまったく格好良いイメージが湧かなくて辛かったです。弟子たちのご老体呼び、やたらとしわくちゃなハンカチで汗を拭う、白髪混じり等など、ヒロインの「年寄りじゃないでしょ」という言葉よりも前述した表現のほうが繰り返し何度も出てくるせいで加齢臭漂うおじさんのイメージしか浮かばなくて、さらに派手に飾り付けたコドピースを着けているって書かれていて何のことかと思って調べてみたらもうただの変態のイメージしか浮かばなくなってしまいました。手は出さないとはいえ事あるごとにヒロインに欲情しているのも正直気持ち悪かった…。
ヒロインも中盤以降でヒーローと初セックスするまでやたらと口が悪く反抗的で正直可愛いと思えなくて、とにかく読むのが辛かったです。序盤で一応ヒロインの面影が誰かに似ている、高貴な生まれっぽいという描写はあるんですが、中盤で唐突にヒーローの友人の伯爵夫人による聞いたこともない登場人物についての回想が入ったりして、なんかもうちょっと伏線張っておいて欲しかったなって思ったり、ヒロインが出て行ったり攫われたりが多くて作中でも「またいなくなったのか?」ってツッコミ入るけどとにかくしんどかったり、セックスシーンの唐突なポエム的表現で申し訳ないけど笑ってしまったりと、ちょっと自分には合わない作家さんなのかなと思いました。ごめんなさい。
舞台はフランスですが中世ヨーロッパの貴族生活の描写がかなり詳細なので、中世ものを書く人にはとても参考になるのではないかと思います。
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