第200話 姉弟子の務め
一方、馬小屋へと向かったストラトス少年。
昼間に吹いていた強い風はすっかりと止み、満天の星が馬小屋までの道のりを淡く静かに照らしてくれる。
そして、馬小屋の前へと到着した少年は、扉の前で
意を決したかの様に一つ頷くと、そっと中の様子を
小さく開けた扉の
幸いな事に、その僅かな光だけでも、十分に馬小屋の中を見通す事が出来そうだ。
そして、目的の
彼女は、
「
扉の陰から顔だけを覗かせ、彼女へと声を掛けるストラトス。
「ん? なんだ。
「あぁ。いえ。そのぉ。……えぇっとぉ。用事って言うかぁ……あのぉ……」
全く
「なんだ? 用が無いなら、もう寝るぞ。お前ももう寝ろ」
いい
もう一度マントに包まって横になろうとし始めてしまった。
「あぁっ! あのぉ。おおお、お願いがございますっ、
最後の勇気を振り絞り、なんだったら酒の力を最大限に借りた上で、ようやく話を切り出し始める。
「じっ実は、
中々に
そんな彼の様子を、
十五にしては、かなり恵まれた体格を持つ少年である。
モジモジと扉の陰に半身を隠しているものの、彼の股間から
「あっ、あぁ……そうか。うん、そうだな。分かった。そう言う事なら仕方が無いな。それでは、私が何とかしてやろう」
少し恥ずかしそうに俯きながらも、小さく
「あっ、ありがとうございますっ!」
「いやいや、そう、
そう言いながら、今まさに包まろうとしていたマントを大きくはだけてみせる。
すると、妖しげに青白く輝く彼女の
「あっ、
「あぁ、もちろんだ。多少手荒にしても構わんぞ」
そう言いながら、
「しかしなぁ、ストラトス。こう言う
「はっ、はいっ! すみません。
人一倍大きな体を小さくまるめ、申し訳無さそうに彼女の前へと進み出る少年。
「はははっ、何を言う。
そう言いながら大きく手を広げる彼女。
「ははははいっ! それでは、失礼しまっす!」
「うきー!!」
雪深い
その
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