第10話 運命の相手
「一度も会った事はないが、互いに知っている」
となると、かなり絞られる。
まず同級生や仕事の関係者は、除外される。
当たり前だが、近親者もない。
ペンフレンドは、いない。
2次元は、向こうはこっちを知らない。(という、理由にしておく)
ネット上での付き合いはないので、これも除外される。
「お姉さん」
「何、正ちゃん?」
「僕と、その運命の人は、互いの名前は知ってるんですか?」
「うん、知ってるよ」
「歳は?」
「君と、同世代だよ」
限られるな・・・だんだんと・・・
となると・・・
その日、手紙が届いた。
再出し人を見る。
あれっ、この人は・・・
タレントさん?
タレントに知り合いなんていないが・・・
俺はハガキ職人だ。
何度か採用されていて、名をはせている。
でも、イベントに参加したことはない。
まさか、タレントさんって事はないよな・・・
手紙には、こう書かれていた。
「いつも、お手紙ありがとう。
今度、CDが出ます。買ってね。
本も出ます。買ってね。
これからも、応援よろしくね」
これだけだった・・・
しかも、印刷してある・・・
やはり、タレントさんの説も消えた。
ホッとしたというのが、正直な感想。
もし、タレントさんと結婚したら、余程大人でないと、務まらない。
こちらがだけど・・・
・・・と、思っていたら、メモ書きが出てきた。
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