第9話 普通の女の子
「ねえ、正ちゃん」
「何ですか?」
「ひとつ、お願していい?」
「何なりと」
おおよその見当はついた。
「私、この世の、ふつうの女の子の生活がしたいの?」
もし生きていたら、俺とタメ。
もう、子はつかないと思うが・・・
「普通の女の子の生活というと?」
「ショッピングして、お菓子を食べて・・・」
やはり、女子高生くらの生活を夢見ていたか・・・
「だめ?」
「いいでしょう。今度の休みにお付き合いします」
「やったー。楽しみにしているね」
とても、嬉しそうだ。
やはり、女の子なんだな・・・
姉や妹のいる男友達に訊いたら、口をそろえて、
「外面がいい」とか、「不潔」とか、「だらしない」とか、悪く言うが・・・
それでも、羨ましいと思ったもんだ・・・
漫画だけだと、言われるが・・・
で、休日になり、お姉さんとデートすることになった。
ちなみに、今着てる服は、あの世からの服を支給されたらしいが・・・
わからんものだ・・・
お姉さんは、とても嬉しそうだ。
ショッピングをしたり、アパレルショップで試着をしたりした。
気に入った服があり、買ってあげようとすると、
「もっていけないから」と、拒まれた。
ケーキバイキングや、パフェなどを甘いものが好きなのは、
女の子と思う。
友達に出会って冷やかされたが、「いとこ」とごまかしておいた。
で、お姉さんが言ってた、俺の運命の人。
「まだ、顔を会わせた事はないが、互いに知っている人」
いつ出会うんだろう・・・
おそらく、そう遠くはあるまいが・・・
全く見当がつかない。
でも、その人は突然現れる。
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