10月23日(金) 広島市西区天満町にあるカフェ「Re:Re:river cafe'n」で飲んで食べる。

広島市西区天満町にあるカフェ「Re:Re:river cafe'n」で飲んで食べる。


「角打ち ももや」さんに行く途中に「Re:Re:river cafe'n」さんが目に入ったから、空いた腹に短時間で酒を入れてふらふらしていても帰りに寄った。


金曜日の夜は女性客でにぎわっていたが、運良く席は空いていたので座れることができた。加齢と共に恐れも強くなってしまったので、酒を飲まずにパインジュースを注文する。このような弱気な飲み方は過去にもほとんど例がない。


それでも食はどんどん進む。お互い来たら必ず注文する料理は異なり、自分がいぶりがっこ入りポテトサラダならば、向かいはナスのひんやりタイ風煮浸しだ。それにせせりと山芋のゆず胡椒炒めとタイ風おでんも食べる。


ここ数ヶ月色々とお店を回ってからここに来てみると、いかに美味しいだけでなく、他にない特別な料理を提供しているかと気づかされる。グリーンカレー出汁のおでんは、和風のおでん同様の素材から出た味が共通しており、大根の染みる具合やこんにゃくの食感など、これほど特別で昔からありそうな味わいは珍しく、本当に笑顔がこぼれるほど美味しい。


コリアンダーのヨーグルトソースも新鮮で、いつもの一品物も味が落ち着いて癒やされる。そして何より、提供時間の早さには常に驚かされる。


ぎっしりつまったタルトの生地とフルーツを口に運び、とろっとしたカボチャのアイスブリュレを食べてしまっても、時間はそれほど経過していない。


別段会話することなく、おいしいという言葉を繰り返して食事は済んでしまう。遅く来て早く帰る。その見本のような効率のよい客となって店を出る頃には、互いに頭は壊れていた。もうすこしお話できればと思ってしまうが、料理だけでも心身は満たされ、いつもと変わらない素敵なお店に帰り道も能天気になる。

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