8月29日(土) 広島市中区立町にある日本料理店「ひろしま旬彩 鶴乃や本店」でおまかせ刺身お膳を食べる。
広島市中区立町にある日本料理店「ひろしま旬彩 鶴乃や本店」でおまかせ刺身お膳を食べる。
今日も日射しが強い。空気は乾燥しているのか、向こうの山まで晴れて見える。
暑いので、本通近辺で食事をしようと歩いていると、店はあるが決まらない。揚げものを避け、サンドもやめ、カレーも外すと、うまい具合に刺身になった。
店名は聞いたことあるようだが、この通りを何遍も歩いておきながら、頭にそれほど残っていなかった。やはり看板は大きな情報として目を引くから、あるとないとでは、道行く人を引き込むのに大きな差はある。特にこの通りでのランチはほぼ看板頼みになっている。
いつも区別できないハマチかカンパチの薄い刺身は臭みなく、あとから脂が上品に溶けてくる。厚いタイは端のほうに脂の旨味が多く、すっきりした身は清潔に感じられる。タコも和らいだ風味に食感がしっとりしていて、炙られたサーモンらしき身も尖りすぎない赤い風味が細かく感じられる。荒削りのわさびも清涼で、名前のわからない赤い海藻は塩気が残り、薬味らしい効果を持っている。紫蘇の葉、大根のつま、わかめ、人参と、各素材が悪くないので、典型的に見える刺身の風景はどのような役割があってのことかわかる作りで、すべておいしく食べきる。
他は、ジャガイモがいたであろう煮汁をたっぷり含んだしらたきの甘辛さに、紫蘇の酸味と甘みの小皿、それにさらっとした白い味噌汁に三つ葉が香る。
そして米がおいしい。
繁盛とはどういうことだろう。良い刺身を口にしながら、いかに美味しい料理を提供していても客の入らないことはあり、反対もあるだろう。
どんな分野であっても同じで、良いものが残って欲しいと、たしかな素材の食事に満足した。
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