6月25日(木) 広島市西区横川町にある立ち飲み店「ちゅうかなやま」で飲んで食べる。

広島市西区横川町にある立ち飲み店「ちゅうかなやま」で飲んで食べる。


映画を観終わった後にすこし食べたいと思っていたら、「ちゅうかなやま」さんへ行くというから、自分も行くことにした。


テイクアウトで2度食べたことのあるこの店は、ポークビンダルやよだれ鶏がとてもおいしかったので、一度店内で食べてみたいと思っていた。


店内は若い人で賑わっていて、ジャイアンツとカープの試合が放映されていた。ちょうど9回で、めっきり野球に対する興味を失ってしまった今では気にならず、京成高砂駅近くの定食屋に入り、DNAの試合があれば目を凝らしていたのが思い出される。


水分と食物の必要な腹に常温の紹興酒を入れると、すぐに頭がふらふらしてしまう。それに辛みのある料理を、ナス、ピータン、よだれラム、オムレツ、ゴーヤ、肉のごはんもの2種を急いで食べきる頃には、おかしいくらい視界が定まらなかった。


約1時間の滞在で満足したのは、スパイスが料理を誤魔化すのではなく、上品に境目が分かれているようで、食材の味わいがはっきりと残っていたからだろう。どれもおいしいと言えば、どれもたしかじゃないように聞こえるが、やはりどれもおいしかった。そして、ゴーヤの苦みと唐辛子の辛みが、豚や鶏の肉がのったごはんとすこぶる相性がよかった。


若さの集まる理由がわかる価格と量でも、味は鋭く美味しいから、良い店で食べられて良かったと、相変わらず中華料理に対するがつがつした姿勢でだらだらせずに帰る。視点はどこも不確かだが、ほんとうにおいしかった。

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