5月6日(水) 広島市中区橋本町にある洋菓子店「パティスリーアルファ」の焼きモンブランを食べる。

広島市中区橋本町にある洋菓子店「パティスリー アルファ」の焼きモンブランを食べる。


ある地点ではいい気になって攻めても、次の日には事態が置き換えられ、じわりじわりと償いをしなければならないことがある。そもそもの立場の弱さというよりも、生物として下位に位置するというか、弱肉強食の理にあるようだ。


そんなわけで夜の食事を探しに自転車をこいだ。蝿といえば汚く、速度を考えると蜜蜂くらいだが、蟻がふさわしいだろう。


広島城から始まり、白島を回って城南通りの南へ来ると、一軒の洋菓子店を見つけた。メインではないがまずデザートとなる、初めての店だ。


ショーケースには焼きモンブランが数種類あるだけで、ブラウニーなどはテーブルに陳列されているが、タルトやムースはない。もう売れてしまったのだろうか。


モンブランを食べられることに嬉しくなり、そのままを味わえそうなプレーンとゲランドの塩を買う。


家に帰って食べたところ、小さな説明書きにあるように、外側の食感はパリパリしている。薄くパリッと割れるというよりも、やや厚みがあって、力を加えていくぶん重たい歯ごたえを味わうようだ。ゲランドの塩は表面にそれらしい塩味が舌にさわり、プレーンはしっとりした生地が栗を包み、モンブランそのものに輝かしい甘みはない。ついついマロン・グラッセを比較してしまう。


キャラメル、広島レモン、チョコレート、アールグレイ紅茶、カフェなどなど、味の種類はたくさんあるが、どんな味なのだろうか。ついついそのままの味わいを求める自分としては、付け足すような味つけを避けてしまう。


保存できるからこういう味なのだろうか、風味の鮮度は落ち着いていた。もう少し高さをもった甘さが好みかな。

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