5月4日(土) 砥部町大南と五本松界隈を歩いていくつか写真を撮る。

砥部町大南と五本松界隈を歩いていくつか写真を撮る。


大型連休の後半だからか、それとも子供連れで遊びにくるところではないからだろうか、昼前から観光客はそれほど多くなく、バス停に戻る夕刻となると人通りは少なく、一人夕陽のなかを歩いていると、静かな雰囲気に町は落ち着いていた。いくつかの場所で催しをしていて、テントが建てられて、日中はビールなどが売られていたところも、帰り頃には片づけられていた。


自然の豊かな場所……、と呼べるほどではないが、小高いところに上がれば緑の起伏が連なる四国山地の一部を展望できる。噂に聞いていたほど険しくはない。おそらく方角が違うのだろうが、箱根の山や丹沢山塊を相模川から見ていた自分からすると、やはり噂ほどではない。静岡、山梨、長野と連なる山脈とついつい比べてしまう。


町のいたるところに焼物のモニュメントがあり、足を止めて楽しむことができる。ちょうど花の季節だから、アイリスがところどころで咲き、アリウムだろうか、ネギ科の花も線香花火のように咲き、小手毬もあり、蜜柑の花も香しかった。小鳥の囀りも、広島市内ではこうも贅沢に聞こえてこない。途中で慣れてしまったが、日中どこかしらから聞こえてくる可愛い音色は、耳でも観光を彩ってくれた。


帰り際の、あまり時間の余裕のない時に陶祖ヶ丘から陶板の道を降りる。一つ一つじっくり目を凝らせば、いくらだって楽しめる絵柄は、まるで神社の絵馬や、七夕の短冊を観るような面白さがあるだろう。

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