5月4日(土) 砥部町大南にある「協和酒造株式会社」で試飲する。
砥部町大南にある「協和酒造株式会社」で試飲する。
KIZOKUの店員さんに教えてもらった地域へ行こうとすると、酒屋さんが目についたのでふらっと入った。
西条のあまり大きくない酒造会社みたいに、外の陽光が差し込むやや暗い店内には少なくない種類の酒があり、店の女性に誘われて試飲する。
初雪盃の、純米、吟醸、製造年の異なる原酒の純米、にごり酒を飲む。この日は寒くなく、店内も熱くないとはいえ、やや温度のあるそれぞれの酒は味と薫りが膨らんでいくぶん締まりがない。
山田錦を使ったのは飲まず、松山三井としずく媛という飯米を使っているのを飲み、酵母もワインのを使ったりと、細かい違いで酒の種類が変わっているらしい。
原酒の違いが面白く、一つはアルコール度数が15度で甘口に仕上がり、もう一つは18度で辛口に仕上がっている。これは製造年度が異なり、製法は同じだが、醸しを止めるタイミングが違うので、こうも味が異なるらしい。醸しの長かった酒は、度数が上がり、糖は奪われているというわかりやすい説明だ。大きくない酒造会社だからこそできる試みと言っていた。
無料で試飲させてもらい、ちょっとした知識をもらえたので、純米酒と特別純米酒の小さいのを買う。
店員さんと話している間に、若い男女が何組か来て、二階のカフェスペースへ移動していた。そちらのほうが有名なのだろうか。
店を出て、パンと同じようにさっそく純米酒を開けて飲む。口にぐっと広がり、喉を嬉しそうに通っていくが……、これは悪い飲み方だろう。ぐい呑でも買って飲まないと、酒に失礼な気がした。それでも、ほろ酔いで窯元を巡るほうが心地がよいだろうから。
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