広島市中区基町にある広島市映像文化ライブラリーで「東京物語」を観る。

ロケ地：尾道ほか

１９５３年（昭和２８年）松竹（大船）１３５分　白黒　３５mm

監督：小津安二郎

出演：笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子

いい映画だった、ほんと、いい映画だった。などと、笠智衆さんの口調で、この映画を述べるのに尽きると思う。

昔知り合いが、夏目漱石の「こゝろ」はいい小説だと言い、自分も深くうなずいた。森鴎外にもいい小説はあるが、夏目漱石の「こゝろ」ほどいい小説はない。

東山千栄子さんも、笠智衆さんも、原節子さんに、ええ人、と口にする。ええ人、自分もこんな言葉をもらえるように生きたいと思わずにはいられない。

ほんとに、いい映画だったから、口がつぐんでしまう。

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