辛い体験と、それを乗り越えた力強いエピソードです。
奇跡と言いますが、魔法のような解決方法を望む話ではありません。
ひとつずつ積み上げたものが、奇跡と呼べるものになったのです。
偶然と言う人もいるかも知れませんし、幸運と思う人もいるかも知れません。
でも偶然も幸運も、自ら手を伸ばし、つかみ取り、経験として活かせるからこそ、作者の強さ、優しさ、素晴らしさに変わってくれるのだと思います。
よく「頑張れと言ってはいけない」とされる事があります。
それは、人は魅力的なものを見つけた時、自然に頑張れるからだ、と感じさせられました。
魅力的な将棋という存在を手に入れた作者の経験談、まさに珠玉です。