第21話 時間と消失
朝目を覚まして、隣に人がいることに驚くことはなかった。
のそりと布団から出て、テーブルの上の中身の少ないペットボトルを手に取る。
「朝ですよ先輩、起きてください」
そういって葉山の肩をゆすると、葉山は寝返りを打ち、
「まだ眠いぃ」とぼやいていた。
「もう九時ですよ、朝食の時間すぎてます」
葉山は上半身だけ布団から飛び起きる。
「うっそ!もうそんな時間なの?」
「夜更かししすぎたんですね」
南雲はペットボトルに口をつける。
「先輩も朝は弱いんですね」
最後の一口を呑み終わってキャップを締めるときには、葉山はもう部屋にはいなかった。
「はっや……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます