きゅっきゅちゃん、三十六匹と余り

「きゅっきゅちゃん」

「あぁ……うん。あいつ気付いてないから」

「きゅっきゅ?」

「言うわけないでしょ~。俺は面白おかしく見てるよ。何十年でも、何百年でも」

「きゅっきゅちゃー」

「『趣味悪い』って? 知らなかったのか。神様は理不尽で、何より趣味が悪いもんだ」

「きゅっきゅっきゅっきゅ」

「くくく。スキルを見れるのは、一部の神だけ。……それでも、類は友を呼ぶんだ。特にそういう、レアスキルは惹かれあう。気づかない方が悪いんだよ」

「きゅきゅきゅー」

「アイツは……ほんとハルト君は鈍感だからねぇ……。その点きなこ、お前はチョー鋭い。あいあむちゃんぴおんしていいぞ」

「きゅっきゅちゃーん」

「ハイハイかわいいかわいい」

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