流れ星の詩





もしもし神様、聴こえていますか?


窓に滲んだ結露が、必死にしがみついているのを見て、わたしは、あなたの心臓に少しだけ、触れられた気がしました。


みんなどこかで誰かを殺しているのに、気づいていないふりをしていて、どうしようもなかった、愛で世界を救うなんて、綺麗でした、壊したいくらいに、叫びたいくらいに、あなたはきっと、そのすべての感情を、海に閉じこめて、寄せては返すあの波に、綺麗な名前をつけてほしかったのでしょう。まるで人間みたいに、汚いものを汚いと言えずに、泣くこともできなかった。


そうして迎えた朝は、ほんのちょっと絶望の味がして、それはあなたのため息だったのかもしれないと、わたしはひそかに期待していた、夢と希望を詰め込んだ光をつくりだしたのは、盲目に恋をしたからなのだと。



もしもし神様、あなたにはもう、聴こえないのでしょうね。









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