10.死|現実
現実など見ている場合ではない
見るべきはその先 いずれ必ず絶対にやって来る――
現実に視野を狭められ 現実以外に意識を向けさせないよう 現実は夢さえ見させる
夢も現実の一部と考えられ 畢竟現実とは 脳内で繰り広げられる幻想に過ぎない
すべては脳が見せていること 五識は脳に従えているだけ
その先に行けるものなど皆無 意識は薄れていくだけの運命
現実ですら それを前にしては指をくわえているしかない
つまりは人の無力さは現実譲りということ
そして現実自身も 人に幻想を見せ「現実」から逃げている
神をも創造し得る力があるのにも拘わらず 所詮その程度の力しかない
人には見せぬようにしているその先が 現実にも見えてはいないのだ
いずれ必ず絶対にやって来るそれを見た者は 驚愕に目を見開きつつも きっと釘付けになるに違いない
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