四 気まずいきつねうどん

初登校

「忘れ物はないじゃろうな?」


 小狐が気遣わしげに小首を傾げた。

 玄関の引き戸の磨りガラスを抜けて、朝の清々しい光が差し込んでいる。先日、日本列島に猛威を奮った台風は過ぎ去り、鰯雲が棚引くからりとした秋晴れであった。長閑な雀の鳴き声が聞こえる。

 亀甲柄にタイルが敷き詰められた三和土の上、スニーカーを履いて、上がり框に振り返ったのは日和だ。その背には赤いランドセルが背負われている。面持ちは緊張し、強張っていた。

 日和の左手には下駄箱があった。飾り棚に我が物顔で鎮座している招き猫の付喪神が、間延びた声を出した。いかにもな猫の鳴き声だ。付喪神と言っても猫だから、朝は弱いらしい。


「今日の授業は、国語と算数、道徳と社会でございます」


 招き猫とは反対に、凛とした声音で座敷童子が言う。続いて小狐が「筆は? 教科書は?」と、矢継ぎ早に質問を繰り返す。日和は若干身を引きながら、大丈夫だと言うように何度も頷いた。それもそうだろう。この〝忘れ物確認〟のやり取りは、昨夜の準備の段階から、今日の朝食の席でも繰り返されていた。


「あ! 給食の際に使うお箸セットは持たれましたか?」


 思い出したように座敷童子が言った。その姿を横目にしながら、惣次郎は呆れ眼を更に飽和させる。

 箸とフォークとスプーンのセットを用意したのは、誰でもなく座敷童子だ。日和の好きなうさぎのキャラクターがプリントされているそれを花柄の小さな袋に入れて、座敷童子が日和に手渡したのである。そして、目の前でセットに欠けがないことを確認して、ランドセルに入れさせた。昨夜の出来事だ。

 日和は当然、問題ないと深く頷く。

 座敷童子はほっと息を吐いたが、それでも気が気ではないようだった。


 何を隠そう、今日は、記念すべき日和の初登校日である。

 日和が学校に行くとの決意を固めた日から数日。記念すべき一日には、いくらでも負担が少ないようにと、午前中の授業と給食だけで終わる水曜日を選んだ。日和の担任である真野と相談をして、惣次郎が選んだ日取りだ。


 日和の初登校を、惣次郎が何も心配していないわけではない。寧ろ、心配は過分な程にあった。日和は転校生だ。しかも、当初の初登校日から大幅な遅れをとっている。初対面ばかりになるクラスメイト達に上手く馴染めるのだろうか。遅れているだろう授業には着いていけるのだろうか。一日で挫折してしまわないだろうか。挙げればキリがない懸念が湧いていたが、惣次郎を遥かに上回り、まるで我が事以上に案じる小狐と座敷童子を見ていると、自然と心は落ち着いていた。

 座敷童子は文字通りの老婆心だろう。小狐に至っては、意外でもあった。日和が喋らないことについて相談をした時は、冷たい印象さえも受けたと言うのに。


「まあまあ……たくさん確認したんだから大丈夫だよ。ね、日和」


 鉛筆は削ったし、ノートの余白も十分だし……ぶつくさと呟いている座敷童子の肩を叩いて、惣次郎は日和に目を向けた。

 ぴくりと肩が動き、俯きがちだった日和がおずおずと顔を上げる。惣次郎と少しだけ目を合わせて、すぐに視線を逸らした。それはあからさまであった。あからさまに、惣次郎の目を避けている。代わりに、物言いたげな目が、小狐と座敷童子から惣次郎へと向けられた。台風の最中、学校に日和を迎えに行った一件以来、日和が惣次郎に接する態度はぎこちない。

 招き猫の横に立っていたでんでん太鼓が、ででんと腹を鳴らす。


「時間ですな」


 小さく言ちた座敷童子の足元には、犬張子が居る。

 タイミングを見計らったように、玄関のブザーが鳴った。


 一緒に登校をしてくれると言う千景が、迎えに来たのだろう。由良の寺から学校へは、惣次郎の家に寄ると大きく遠回りになってしまう。有難いことだった。玄関の磨りガラスに、千景らしき人影が映っている。


「いってらっしゃい」


 惣次郎が言うと、小狐と座敷童子も続いた。犬張子が一声鳴き、でんでん太鼓が景気を付けるように陽気な音を鳴らす。

 日和は恥ずかしそうに目を下に向けると、噛み締めるように「いってきます」と言って、背を向けた。

 引き戸を開ける。思った通り、千景の姿があった。


「千景、ありがとう。日和をよろしくね」


 小さく会釈をすると、二人の背中は清涼な朝日の中を遠ざかっていった。




 なんだか寂しい、と思わなくもない。

 亡き祖母の家に越してきてから、ずっと側に居たのだ。惣次郎が仕事をしていたり、日和が古賀の畑の手伝いをしていたりと離れていることもあったが、日々の朝食を共にし、昼食を共にし、夕食も共にした長い時間は、学校に通っていたのでは叶えられない。

 寂しいと思っちゃダメだよなと、惣次郎は頭を振った。それとも、成長を見守るというのは、こういった寂寞も汲んで然るべきものなのだろうか。いやはやしかし、惣次郎が寂しいと思う理由は、別なところにもあった。


「日和と喧嘩でもしたのか?」

 引き戸の鍵をかけたところで、おもむろに小狐が問うた。


「私も気になっておりました。日和様の手前、うかがうのは気が引けましたが」

 座敷童子が同意した。

 惣次郎は気が進まず、顎を引く。だが、二対の怪訝そうな瞳に見つめられて、早々に根負けをした。


「喧嘩はしてない……と思う、んだけど……」


 言葉が尻すぼみになっていく。全く説得力の欠片もない声音だった。


 大嵐となった台風の中、学校に日和を迎えに行ったあの時。深憂した心が反動となって、感情のままに日和を怒鳴りつけてしまった。それが原因になったのか真実のところは分からないが、日和は突如として「学校に行く」と言い出したのだ。惣次郎は焦った。

 不登校であることを怒ったのではなかったし、そんな無理をさせてまで学校に行かせたくはなかった。だけど、日和は一度「行く」といった言葉を覆すことはなかった。学校に行けるなら、行けるに越したことはない。それこそ、無理に引き止める理由はなく、惣次郎は日和の意を汲むことにした。


 事態は円満に、いい方向へと進んでいる——と思っていたのだが。


 日和の惣次郎への態度は、ぎこちなくなっていく一方だった。やはり一度でも声を荒げてしまったことによる蟠りは根強いのか。出会った当初までとはいかないものの、しっかり親睦が深まりつつあると感じていた日和との距離は、呆気もなく開いてしまったのだ。

 家の中で顔を合わせれば挨拶こそはするも、その他の会話はまるで弾むことはない。視線が合うことも極力なく、俯き加減が治ってきたと思っていた日和の目線は、また下を向くことが多くなっていた。自室にこもる時間も増えている。遅れている授業に追いつくため勉強をすると言われた為、惣次郎が何かを言う隙もなかった。


 まるで惣次郎を避けているかのような日和の態度に、小狐たちが気付かないはずもない。

 あの台風の日に帰宅した時から気付いていたのだろうが、ずっと気にしつつも静観していたのだろう。

 学校での出来事を説明すると、小狐はふんふんと鼻で頷いた。


「短気は損気じゃな」


 声色は軽薄なものだ。話している途中から、なんだそんなことかと言いたげに、小狐の興味が欠けてきていることには惣次郎も気付いていた。そんなことと言われれば、確かに大したことのない顛末である。だが、惣次郎は悩んでいたし、日和の態度に傷付いてもいた。

 残したままだった朝食の食器を流しに片付けながら、惣次郎は素直に「本当、大人げなかったよ」と小狐に返す。卓袱台を布巾で拭いていた座敷童子が、言葉を繋いだ。


「それにしても〝捨てないで〟ですか」


 流しに立ち、スポンジを泡だてている時だった。背中に座敷童子の声を聞いて、ちらりと後ろを見やる。小狐は畳の上に寝転がり、朝のニュースの続きを見ていた。座敷童子は止めた手を再開して、卓袱台を拭きあげている。


「ちょっと気になる発言ですな。まあ……何にせよ、早く仲直りをすることですぞ」


 〝捨てないで〟その日和の言葉を気に掛けたのは、座敷童子だけではなく、真野もだった。

 家庭内で何か心配事があるのではないかと、散々なほどに問い正されたことは記憶に新しい。だが、惣次郎には思い付く節がなかった。今まで日和を邪険に扱ったことはなく、勿論、日和と別れて暮らすような話は微塵も出ていない。親戚中をてんてんとたらい回しにされてきた記憶が、そんな言葉を吐き出させたのだろう。そう真野にも説明をした。


 食器を洗い終えると、惣次郎は自室に引っ込んだ。勉強をすると言って部屋にこもっている日和のことを、やっぱり何も言えないよなと思う。惣次郎も、仕事をすると言って部屋にこもってばかりいるのだから。


 持ち上げたマグカップが冷たかった。淹れていた珈琲が、すっかり冷めてしまっているらしい。残り半分となった黒い水面に、疲れた顔をしている自分の顔が映る。惣次郎は薄く吐息を漏らし、珈琲を入れ直そうと席を立つ。ギジリと言う椅子の軋みと同時に、固まった腰の骨も鈍い音を立たせた。


 窓の外を見ると、まだ日は高くにある。覗く庭木は寂しい装いをしていた。

 台風の後、散りかけていた金木犀の花は、全ての橙を落とした。一見すると金木犀の木であると分からなくかった姿を見て、小狐が哀愁深そうにしていたのを覚えている。だが、金木犀の代わりに、南天の低木が可愛らしく赤い実を付けていた。季節は移り変わる。


 マグカップを片手に自室の襖を開けた時、頭上で音が鳴った。

 てん。

 ボールが飛び跳ねるような音だ。その音は、大分前から聞こえている。恐怖は感じなかった。稲荷神に座敷童子、付喪神といった者たちとの邂逅を経て、随分と図太くなっている気がする。

 最初に聞こえ始めたのはいつだったか。思い出そうとするも、さして気に留めていなかった音の存在に、惣次郎の記憶は曖昧だった。


 こうして、家に静かさを感じる時にしか聞こえてこない。ささやか音でもあったからだ。


 家の中は静かだ。日和が居ない。日和が学校に行くようになる前は、小狐や座敷童子が、日和と話している声が聞こえていた。喧しく、賑々しく感じていた小狐も、まさか一人で喋り続けるわけがない。話す相手である日和が居ない今、一体どこで何をしているのか。座敷童子とは、日和を介さないとあまり話も弾まないらしい。小狐と座敷童子が再会した時のことを思い返すと、当然のことのようにも思えた。かくいう座敷童子の気配も感じない。

 人の気配、この場合は、あやかしの気配と言うのか。気配を読めるような器用さを、惣次郎は持ち合わせていない。だけど、ひっそりと静まり返った家の中に、何の気配もないように惣次郎は感じた。


 今まで強く意識したことがなかったが、廊下を歩く度に鳴る床板の軋みが、案外大きい。

 台所で湯を沸かしていると、玄関の方で物音がした。引き戸が開けられる音だ。


「……おかえり」


 帰宅してきたのは日和だった。

 玄関先まで出迎えに来た惣次郎を認めて、日和が強く唇を引き結ぶ。視線は合わないまま、小さく会釈を返される。


 記念すべき初登校日から三日。当初の心配は杞憂に終わり、日和の学校生活は比較的順調に滑り出しているらしい。まだ、誰と言った友達は出来ていないみたいだが、同じクラスである千景が何かと融通を利かせてくれていると、惣次郎は座敷童子に聞いていた。そう、座敷童子に聞いているのだ。惣次郎は、日和の口から学校の話を聞くことが出来ていなかった。小狐や座敷童子、はたは付喪神たちからのあやかし伝てと、担任の真野伝てに日和の近況を聞いている。


 同居人と言っては語弊があるだろうが、突如として出てきた付喪神たちの存在にも気取られることはなく、日和は順応していた。ずっとあやかしものが見えていたらしい日和だ。何も珍しいものではなかったのだろう。今や犬張子やでんでん太鼓は、日和の部屋に居座っている。


 玄関先は、気まずい空気に席巻されていた。靴を脱ぐ後ろ姿を前に惣次郎がまごまごとしていると、背後から足音が聞こえてくる。助かったと思った。日和が学校に通い、惣次郎が仕事に缶詰となり、話し相手が居ない時分は気配もないが、小狐や座敷童子は家の何処かには居るらしい。呼べばどこからともなく出てきたし、日和が帰ってくると姿を現わす。


「おかえりなさいまし」

「日和! 待っておったぞ、暇すぎて死にそうじゃったわい」


 座敷童子に続いて、小狐が顔を見せる。小狐の肩には、犬張子が乗っていた。ワンと元気に一声を聞かせる。ーー人語を話すでんでん太鼓やお櫃たちとは違い、招き猫と犬張子はそれぞれの動物の声しか出さない。何故だかは分からないが〝そういうもの〟らしい。


「おやつにスイートポテトを用意しております」


 午前中の内に漂っていた甘い匂いの正体に合点がいく。何気に、座敷童子は菓子作りが得意だった。隙なく着込まれた着物姿や、乱れのないお団子頭からは想像が出来ないが、洋菓子を作るのが好きなのだ。クッキーやプリン、タルトケーキと言った凝ったものも、食卓に並んだことがある。菓子作りは門外漢の惣次郎にとっては有難いことだった。普段の食事も、座敷童子に頼むと、惣次郎が作らないような洋食が出てくる。


 珈琲を入れ直すついでということで、惣次郎もスイートポテトをいただくことにした。

 熱い珈琲と、日和と小狐用の甘い紅茶を用意し、卓袱台を囲む。犬張子とでんでん太鼓も居間に集まっていた。招き猫は、下駄箱の上で昼寝をしている。お櫃や片口の付喪神は、台所の在るべき棚の中でひっそりと眠っている。犬張子の玩具たちが子どもだとすると、調理器具たちは大人の静かさを持っているのだ。


 座敷童子作のスイートポテトは、店先に並んでいても遜色のない見た目と味をしていた。

 黙々とスイートポテトを嚥下しながら、惣次郎は機をうかがっていた。日和と話す切っ掛けを掴みたいのだ。

 自らが怒鳴ってしまったことが、今のぎくしゃくとした態度の原因であろうと分かってはいるが、どうにも現況の打開策を見つけられずにいる。怒鳴ってしまったことについては、二度、三度と既に謝っていたし、歩み寄りの精神で、日に何度となく日和に話しかけてもいる。なるべく気さくに、今まで通りに。だが、日和から返ってくる反応は芳しくないものばかりで、惣次郎は途方に暮れていた。


 ちらりちらりと日和の様子を見ていると、視線に気付いた小狐が、呆れたように目を細めた。


「惣次郎が子どもの頃はどうじゃった?」

 気を利かせてくれたのか、話も振ってくれる。


「えっ」

「勉強じゃ、勉強。惣次郎は勉強はできたのか? 日和は算数が苦手らしいぞ」


 スイートポテトを運ぶ手を止めて、日和がぐっと顎を引いた。会話に惣次郎が混ざることを快く思っていないのだろう。そう感じて、惣次郎は目を泳がせる。座敷童子も呆れて閉口していた。


「べ、勉強かあ~……得意ではなかったかな。でも、歴史の授業は好きだったかも。算数は何をやってるの?」

「……計算です」

「……そうだよね、計算だよね」


 話が終わった。更に、惣次郎は話題を探って目を泳がせる。

 日和の斜め後ろに置かれているランドセルが目に入った。昔ながらの赤いランドセルだ。

 脇が潰れて亀裂が入り、歪んでいる。物を入れて膨らまさないと、ぺしゃんこの状態だった。角の擦れも酷い。


 放り投げたり、踏みつけにしたり、乱暴な扱いをしないと、こういった状態にはならないだろう。


 惣次郎も、小学校の六年間を使い終えたランドセルは、同じような状態であったと思う。帰宅したら玄関にランドセルを放り投げて遊びに行き、公園に寄り道をした時も地面に放り投げ、校庭でぶん回し、腹にランドセルを背負って鎧に見立て、戦隊ヒーローごっこなどをしたものだ。


 日和は、そんな乱雑に物を使ったりしないのに。それに、ランドセルを背負うようになって六年も経っていない。はたと思い至って、惣次郎は息を飲んだ。自分がそうであったから気にしなかったが、日和のランドセルがボロボロにくたびれているのは〝何か〟があったからなのだ。前の学校で日和は、イジメられていたと小狐が言っていた。


「……ランドセル」

 小さく惣次郎が言うと、不思議そうな面持ちで日和が僅かに顔を上げる。


「新しいランドセル、買おうか。今は色んな色があるみたいだし、学校に行き始めた記念にさ」


 良いアイデアだと言わんばかりに、惣次郎は目を輝かせた。


「日和も、こんなボロボロのよりも新しいランドセルの方が良い……」

 もっと状態を見ようと膝立ちになって近付き、ランドセルに手を伸ばす。だが、惣次郎がランドセルに触れられることはなかった。言葉も続けられず、途中で切る羽目になる。


 日和が、惣次郎から遠ざけるように、ランドセルを引っ張ったからだ。


「え……」

 手を伸ばした姿勢のまま、惣次郎は驚いて日和を見た。


 日和は、への字に曲げた唇を、何かを堪えるかのようにわなわなと震えさせていた。相変わらず視線は合わなかったが、眉間の寄せられた目が強い意志を宿していることは分かる。こんなにも頑なな日和の態度を初めて見て、惣次郎は呆気に取られた。

 日和の体では、まだ大きなランドセルを大事そうに抱えて、弾かれたように立ち上がる。そして、ぎゅっとランドセルを抱く手に力を込めると、日和ははっきりとした口調で言った。


「いらない! 新しいのなんか、いらない!」


 日和が大きな声を出したのも初めてのことだ。その声量と、強い語調に、静観していた小狐と座敷童子も目を丸くした。惣次郎が次の呼吸をする間も待たず、日和は踵を返す。畳を踏む荒い足音。襖を開け、ぴしゃりと閉める音。廊下を走っていく慌ただしい音。自室の襖が閉められる音を最後に、居間の中には静寂が降りてきた。

 残された惣次郎と小狐、座敷童子と犬張子やでんでん太鼓。誰も何も言わずに、日和が出て行った襖を見つめる。呆然としている惣次郎を元気づけるように、でんでん太鼓が音を鳴らした。だが、その音自体に覇気がなく、元気がない。


「俺、悪いことしたかな?」


 ぽつりと落とした惣次郎の疑問には、全員が思い当たる節がないようだった。それでも、あの日和が激昂したのだから、大いに選択を間違えたことだけは分かる。首を傾げる小狐と座敷童子を見て、惣次郎は海よりも深い溜息を吐いた。

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