第8話お寺巡りで妻一筋に
「ただいま」
「お帰りなさい。お風呂にします、食事にします」
「風呂にしよう」
「ビールになさる、焼酎になさる」
「ビールにしよう」
「今日、科学大学の、大原さんから電話があって、あなたが、ずーと木下さんと浮気をしている」
「おかあちゃん、ごめん。かんにん。許してください。もう2度としません」
「2度としたら、許さないから」
許してもらった。
弘和は、妻と二人で、西国33カ所を巡礼することにした。思えば、立たなくなったのも、仏罰かも知れない。
み仏の、おぼしめしにあずかれるように、車での西国33カ所のお寺めぐりを始めた。
西国33カ所は、近畿2府4県と岐阜県に点在する33カ所の観音信仰の霊場の総称である。
これらの霊場を札所とした巡礼は、日本で最も歴史がある巡礼行である。
お寺を回って、朱印帳に、ご朱印をもらった。
日帰りで、車でお寺を回った。
み仏の、ご加護か、弘和は浮気をしなくなった。
妻一筋に生きた。
大人の恋 尾形昭 @kunio33
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます