第167話【一意専心】
フォースタスは馬を只管走らせていた、護衛の騎士や近衛達は後ろから必死に追いかけている。
「陛下!!お待ちを!!」
「危険です!!」
フォースタスは臣下の声を全て無視している。
最初は普通に援軍のつもりだった、しかし盗賊達を見ていると自分が押さえられなくなった。
何故だろうか、恐らくはマグスが盗賊達に分け与えた血のせいだろう。
その血を見て、フォースタスの心は突き動かされたのだ。
ファウストの死体を持っている奴が確実に居てこの惨状を引き起こしている。
ファウストの死体が欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい
頭の中がファウストの死体への希求一色に染まるとフォースタスは馬を走らせ
前に進んだ、敵将の元へ、ファウストの死体の元へ、ただ只管に馬を走らせた。
無論盗賊達が良く手を阻む
そんな盗賊達を手に持った剣で次々と首を斬るフォースタス。
異常なまでに研ぎ澄まされた神経が一切の邪魔を許さなかった。
ついてこれていないが今のフォースタスの心理状態なら
自分の臣下ですら引き留めたり等の邪魔をするのならば切って捨てるだろう。
あまりの速さに追い付けなず引き離されていく臣下達。
そして遂に馬が酷使に耐え切れずに力着く。
フォースタスは馬上から落とされるが
そんな事は知らんと己の足で走り出すフォースタス。
その足は馬よりも早く進み、そしてとうとう・・・
「あれかっ!!」
盗賊達が出て来る廃城まで辿り着いたのだった。
ここが【大統一盗賊団】の本拠である。
「陛下・・・」
息も絶え絶えにフォースタスの臣下が追い付く。
「お前達か、足手まといになるなよ!!」
敵に突っ込んで行くフォースタス、臣下達も慌てて後を追うのだった。
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