第77話【血溜まりの中にて】

朝になり目が覚めたグレートヒェンはやって来る猿を殺し、喰らい

猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい

猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい

猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい

猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい

猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい、猿を殺し、喰らい


延々と猿を殺して死骸を喰い漁っていた。

日が傾いて来ても未だに続いていた。


「まるで獣ね・・・」


グレートヒェンは自嘲しながら剣を振う。


「キィー!!」

「一体何時まで続くの?」


飛び掛かる猿を軽々と殺す。


「・・・・・ねぇファウスト」

『何だ?まだ猿は襲って来ているぞ?』

「うん」


飛び掛かる猿を殺しながらファウストと会話をするグレートヒェン。


「私の勘違いかもしれないんだけど、私って強くなっている?」

『確実に強くなっているな、最初は声を出す暇すら無かったが今は片手間だ』

「何でかな?」

『ふむ、栄養を取って体を動かして筋肉が付いているからじゃないのか?

胃で急速に栄養が取れているからな』

「そう・・・じゃあもう一度山の上に登ってみるのは如何?」

『君の自由にすれば良い』

「全く・・・」


「キィイイイイイイイイイイイイ!!」

「キャイイイイイイイイイイイ!!」

「キャアアアアアアアアアアア!!」

「キィイイイイイイイイイイ!!」


猿達が四方八方から一斉に飛び掛かりグレートヒェンを覆う。

しかしグレートヒェンは猿達を切り刻み血と肉の塊にした。


「そろそろ向かう事にするわ」

『好きにしなよ』


血溜まりの中で軽く笑みを浮かべグレートヒェンは山の上に向かう事にした。





同時刻山の上では



「・・・・・」

「キィ!!」

「キィキィ!!」


大岩を手にする剛の者、今度こそ殺してやると投げる準備をするのだが・・・


「むだだよ」

「・・・・・」


またしても止められる、横目で見るが


「やりたければやってみれば?」

「・・・・・?」


無理に止めようとしない事に奇妙に感じる、止めないのならばやってやると

大岩をグレートヒェンに投げ飛ばす、今度こそ殺すと殺意を込めて。

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