幕間【用語&人物解説】

【王国内の火薬、火器類の扱い】

王国に置いて火薬は武器として古くから使われて来た物だった

王国のシュバルツバルト地方には代々大量の火薬の原料の鉱山と火薬師達が多く

火薬や火器の発達に大いに寄与し

銃士と呼ばれる銃を扱う戦士も数多く産出している

但し銃士の数は騎士の数には遠く及ばず火薬の戦略的な運用は珍しい

火薬は爆発力が高く高威力な武器だが湿気に弱く、湿地や勿論雨に弱く

降雨魔法を使われたらその場で役立たずになるからである

更に銃に使う弾や火薬等は刀剣や矢等に比べ補給が難しくコストも高い

その為、王国における銃士はメジャーでは無い

但し銃士部隊が存在する等、一定の地位は保ち

勇者の仲間である流浪の銃士【ヴァーグナー】等

騎士にも負けず劣らず著名な人物が多い


聖女【ゾルゲ】

高位神官で若くして大司教の地位に座った才女で

勇者パーティでは回復、補助を主に担当し

聖属性攻撃魔法による魔法攻撃や自身に補助をかけて物理アタッカーも熟す

憂鬱になり易い性格からか体を良く動かし

料理等を好んで行う聖女としては変わり者

勇者パーティの中では料理も担当しており料理の腕は高い

高位神官だが神に縋る事はせずにシビアな物の考えをする

これは彼女が勇者パーティの中では二人目の回復役だからで

一人目の回復役の聖女が戦死した事から

『聖女で有っても死ぬ時は死ぬ』と言う経験則からである


魔王討伐前に亡くなった領主に代わり

大聖城及びドナウエッシンゲンを治めよと言う王の命により

領主に収まり、社会的弱者救済政策により治安回復の先鋒を切り拓いたとして

稀代の名領主と後世称えられる事となる


歌聖【カーリダーサ】

老人の楽師で勇者パーティで補助を務めた

彼の長年培っていた歌には魂が宿り人々を奮い立たせ活力を与え

魔法と言っても差し支えの無い凄まじい力を持っており

補助の面だけで言うならば聖女ゾルゲ以上の活躍を見せた

反面戦闘に関しては不得手だが死ぬまで歌い続ける高い精神力を見せた

魔王城への突入作戦にて勇者パーティとは別行動で義勇軍と行動を共にする

歌声を発揮し義勇軍を一騎当千の兵達に押し上げ

魔王城の周囲の魔物の大軍を蹴散らし

勇者パーティを消耗させずに魔王城突入を実現させた偉業を成し遂げた

その後、魔物の大軍との戦闘にて義勇軍共々戦死したが

文字通り死ぬまで歌い続けた


生前、『一度しかない人生だからこそ我が歌は映える』

として蘇生可能な状況でも蘇生を拒む意思表示をしていた


【義勇軍】

都市ヴィッテンベルクを治めるミハエル卿が立ち上げた47人の民兵組織

王国騎士団よりも軽いフットワークで魔王討伐に大きく寄与し

勇者パーティとも強い絆で繋がっている

無謀とも思われる勇者の魔王城突入作戦を実現させたのは彼等の功績が大きい

作戦時にはカーリダーサも加わった事で戦力を著しく向上させたが

最終的にミハエル卿含めた40人が戦死し残った7人も重傷を負った

彼等の功績は勇者と並び称えられた

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