幕間【用語解説】

【王国】

物語の舞台となる国

王が支配しているから王国と呼称されるが正式な国号は存在せず

国号の代わりに各地に巨大な城を作った(後述)

極めて広い国土を有し様々な民族が暮らし、中には王に恭順しない民族も居るが

王国以外にこの世界に国家が存在しない為

済し崩し的に世界は全て王国の物と言う強弁が成り立っている

貴族と王族の身分制を採用しており

貴族はよほどの善人でない限り民衆にとっては疎ましがられている


【外術】

外法とも呼称される

嘗て魔王が初めて地上に現れた時に異世界からきた

『始原の魔法使い』が残した、原初にして最強の魔法と称される

『自身の心と言う世界の外側の法』で外術であり

己が強く為したいと願わなければどんなに優秀な魔法使いでも使用出来ない

外術とただ呼称されるが外術の使い手により名前と形が付けられ様々な外術が作られる為

単一の存在と言うよりはカテゴリーに近い

外術は非常に危険な力の為

使えば何かの拍子で世界が滅びかねないので

使用した者は国王以外例外無く死刑を言い渡される

尚、外術には死蔵防止の為に

他者に強制的に継承させる特性が備わっている

この特性を防ぐ為には外術の持ち主が自然死するまで待たなければならないのだが

王国では外術を使った者は初代国王である覇王以外には存在しなかった為

外術に関しての知識が乏しかったのでこの事実は知られていない


王国初代国王は外術【王道楽土】で王国の基盤を作り、覇王として君臨したが

国が外術の力に耐えられず国号が消滅し覇王も自身の名が砕け散ってしまった

国号が無くなってしまい不安定になった国を押さえる為に各地に巨大な城を作り

国を無理矢理押さえつけて安定されている現状である


勇者ファウストの外術は無尽蔵に剣を生成し対象に向かい刺し殺す【無刃造】


【始原の魔法使い】

魔王を倒す為に異世界から召喚した魔法使い

たった数分で魔王の居城が有った大陸ごと消滅させた事から

勇名よりも恐怖の対象として語り継がれる

世界を一回りし、外術を残し、自分の世界へ帰って行った


【宗教】

王国にも宗教は存在し教皇を頂点に大司教、司教等の高位神官や

牧師、シスター等の下級神官が在籍している

市井の人々には治癒魔法が使える魔法使い程度の認識で

神に縋ると言う感覚は稀、その為王国内での地位も左程高くない


【魔王】

世に存在する魔物達の王たる存在

百数年単位で現れ

その時々により姿も来歴も違うが人間を排除しようとしてくるのは共通である

中には平和主義の魔王も居るが世界平和の為に人間を排除しようとしてくる


当代の魔王は四天王と呼ばれる強大な魔物が存在する限り

凄まじいブーストが常時かかる為

四天王を先んじて倒さなければ正攻法では倒せない剛の者だったが

勇者ファウストが外術を使い魔王を無理矢理撃破してしまったので

四天王は無視される形になった

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