第2話(途中)
「第二の人生だと?」
俺は何回も人生を送っている
と言いたくなるのをこらえ、話の続きを聞くことにした
「そう、第二の人生!!正確には今、君が抜け出せずにいる輪廻から外してあげようってことさ!!」
この短時間だけで後、何回このような衝撃を味わえばよいのだろう
そう、思ってしまうほどこの短時間に衝撃を二回も受けるとは思ってもいなかったのだ
「輪廻から外れるだと?ふざけるなよ、この輪廻の中で俺が取りこぼした物は数多い。これまで送って来た人生が、機械的なものだとしても俺は精一杯送って来たんだ。それを今此処で切り捨てろだと?」
「そう、切り捨てるんだ。後何回繰り返したって無駄。君の大切な彼女は救えない。それは君も十分分かっているだろう?それにこれは神の命令なんだよ。君に拒否権はないよ。」
にやにやしたような表情でこちらを視てくる
図星だ、自分だって救えない事は分かっている、でも、自分の何処かに捨てきれない希望が微かだがあるのだ。何回繰り返したって消えない微かな希望が。しかし、相手は神の命令だと言っている。ここで反発するのは得策ではないだろう。捨てきれない思いを抱えながら
「分かった。その条件をのもう」
すると、変わらぬ表情で
「君なら、そう言うと思ったよ」
と、神は言った
輪廻転生~2回目の円環~ クロムさん @warmspringsannma
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