第二話

次の日の朝

男がまだ眠っているのを確認して朝食を作るのに取り掛かる


今日は…昨日魚が取れたから塩焼きにして和食にしようか…


料理を作り始めある程度完成したころ…


?「こ…こは…?」


気が付いたのか男のものであろう声が聞こえてきた


サキ「起きたんだ…そのまま起きなくてもよかったのに」


?「…?…うわぁぁぁ??!」


サキ「…っるさ…

もう少し静かにしてくれないかしら?」


?「あ…ごめん

君が俺を助けてくれたの?」


助けた…?人間が嫌いになった私が?

そんなこと…ありえない


サキ「違うわ私の森で人が死なれて

町の奴らが私を人殺しだと言う可能性があったからよ

助けたわけじゃないわ」


そういうと一瞬ぽかんとしてすぐに焦り始める


?「私の森って…まさか君が破壊の魔女なの?」


サキ「いまさら何?この森に魔女以外が住むわけないじゃない」


?「いや…まさかそんな若いと思ってなかったから…」


そんなバカなことをいう男をよそに料理を完成させて並べる

しまった…作りすぎた


私はテーブルの上に料理を並べていき椅子に座り挨拶をする


サキ「…いただきます」


ぱくぱくとご飯を食べていく

すると


ぐぅぅぅぅ


盛大におなかの音が鳴る

目の前の男は顔を赤くし照れたように笑う


サキ「食べたければ食べれば?」


?「いいの!?」


サキ「少し作りすぎたから…

勝手にどうぞ」


?「えへへ…ありがとう魔女様」


何で…私にお礼なんか

そう思っても口には出さず目の前でおいしそうに朝食を食べる男に目を向ける

目の前に人間がいるのが見慣れなくて少し違和感を感じながらご飯を食べる


なぜだろういつもと大差がないメニューなのにこのあったかい朝食は


あぁ…今日の朝食は違和感しか感じないからか落ち着かない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

破滅の魔女は○を知る @Lamiadoll @Lamiadoll

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ