第一話
「魔女の住む森」
この森がそういわれるようになったのは十年ほど前になる
この森はその名の通り魔女と呼ばれる強力な魔力を宿した人間が住んでいる
サキ「今日でこの人生の私は17歳…
今回は何歳まで生きれるんだろう」
その人間というのは私
「サキ」である
私は普通の人間とは少し違う
それは記憶だ
何が理由なのかはわからないが私は毎回死ぬとその記憶を持ったまま新しい世界へと転生する
一番最初は日本という国がある世界で学生をしていた
二回目は山賊…そんな風につながっていて今回は魔女と呼ばれ森に住んでいる
森とはいえ植物はたくさん生えているし動物にも恵まれている
衣食住には困らないようになっている
ふもとの町の人々も私が街に降りてきてはたまったもんじゃないからか月に一度は森に張られている結界内ぎりぎりにお供え物を置いていく
この結界は町を守るために張ったのだろうが私には効かない
でも私自身人間は嫌いだしわざわざ外に出ようとは思わない
それなのに…
サキ「な…なんでこんなところに人間がいるのよ」
私の目の前には人間の男が倒れていた
目の前に転がる男は体中をけがして気を失っている
ここの結界は私を封印するほか魔獣も押さえ込んでいるので結界外に気絶しているということは襲われる心配はない
でもこの男は起きる兆しはなくもう日も暮れだしている
…別に人間一人死んだところで私には関係ない
人間が嫌いな私が助ける必要もない
サキ「必要ない…必要……」
?「…うっ…うぅ…」
冷たい風が傷に触るのか苦しそうな声を上げる
サキ「……はぁ…
彼の質量の半分を一時的に拒絶せよ」
転がっている男の上に魔方陣が出てきて魔法がかかったことがわかる
魔方陣が消えたら軽くなった男を抱え私は家に帰った
サキ「…森で死なれても迷惑なだけだし」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます