◆Middle09◆捕らえられた人々


GM:シーンプレイヤーはフォシア。全員そのまま登場。遺跡の奥に進んでいくと、天井からいくつもの繭がぶら下がっている部屋をみつけた。


フォシア:「ひえぇ……っ」


GM:そして、巨大な蟻がまるで見張りをするように巡回している。さらに奥に進むと、眉が形成されているところを見ることができた。寄生された人々が口から糸を吐き、眉を作っているのだ。インフェストアントたちはそれをえっさ、ほいさと丁寧に運び、棚のような場所に収めていく。繭の中身は──人間なのだ。


エルムン:ひええええ……。


GM/コーネリア:「な、なんてことなの」しかしキミたちの力では、彼らを助けることはできないだろう。後ろ髪を引かれる思いで、キミたちは奥に進むことになる。


アンネリカ:「数が多くて、これは無理ですね……」


GM:因みに助けに向かうと蟻沢山と戦闘。しかも数が数だけに現状助けられないときた。


フォシア:「(がくぶる)」


GM:さてキミたちがその様子に戦慄していると、コーネリアの目から光が消える。


一同:えっ?


GM/コーネリア:「あ、こっちにいかなきゃ…………」突然コーネリアが走り出す。キミたちの行く手を阻むように、そこには何体ものインフェストアントたちがいた。彼らはコーネリアにキミたちが追い付かないように邪魔をし、結果、コーネリアは奥へ走り去ってしまう。


フォシア:「え、ちょっ、コーネリアさん……?」


マーセイディズ:「コーネリア!」


GM:最初に言ったはずだ。エキストラはすべて精神支配化だと。そしてコーネリアはエキストラ。一時解除されたかに見えたそれは、実は未だ精神支配の真っ最中だった、というわけだ。勿論、さっきのギルドサポートの効果でね。


エルムン:ああギルドってアリの群れがギルドかこれ!! 神官1人倒しても解けないわけか。


フォシア:やばい。


GM:街全体が彼らの支配下だ。神殿がそうであったことからもわかるように、彼らはその権限をいいように使っている。コーネリアは何かに呼ばれるように、その声に従い奥へ奥へと走り去っていく……。


アンネリカ:追いかけ……この後シーン継続ですか?


エルムン:追うしかないよね?


フォシア:追ったら蟻の群れですかね……?


GM:シーン自体は切り替わる、というより、先の戦闘から既に切り替わっているのでシーン制限スキルの回数は回復しているね。フォシアに関しては飛び直しててもOKとする。


アンネリカ:そうそうそれそれ。


フォシア:あ、とびますばさぁ。《ウィング》宣言。


マーセイディズ:とぼうとぼう。


GM/コーネリア:「よ、よんでいる。女王が、わたしを、いかなきゃ。よんでいるーどこーかーでー♪」キミノォコトォ!


フォシア:「そ、そっち行っちゃだめですよー……!」


アンネリカ:ぐるぐる目で錯乱してるやつだこれ。


フォシア:突然のホラー。


エルムン:ひえっ……。


アンネリカ:さて追いましょうか。


マーセイディズ:追うー。


フォシア:追うしか。


エルムン:GO!!


GM:ならばキミたちを蟻さんが足止めにくる!


フォシア:ですよね!!


マーセイディズ:避けられないよね……?


GM:勿論。追おうとした段階で足止めに来る。蟻さん30匹がキミたち全員と同一エンゲージ。データ上はインフェストアント×3との戦闘だ!



【第一ラウンド】



アンネリカ:うーんエンゲージ離脱すると手番おわるんだよなー……。


GM:因みにこのインフェストアント個体は《脚止め》を持っている。これによりこのエンゲージは封鎖される。コーネリアはシーン退場済みとするのでどちらにせよ、この戦闘がある限り完全に追いつくのは不可能に近いだろう。


アンネリカ:【行動値】対決でしたっけ封鎖からの離脱。


GM:うむ。


マーセイディズ:みんなの回避を信じて離脱だ。


エルムン:7ならわりといけそうなきがする。


アンネリカ:ちょっとこっちに連続で攻撃来ると耐えられないからここは離脱対決。


エルムン:《カバーリング》をもっていないばかりにすまない……エルムン自身のダメージ軽減はある。


フォシア:きっとフォシアなら避けれるきっと。


マーセイディズ:蟻に攻撃重視でいいのです!


アンネリカ:封鎖からの離脱対決!(ダイスを振る)15……ひっくいなおい。


GM:ではパッシブスキル《脚止め強化》の効果で封鎖から離脱する際の【行動値】対決の判定に+1Dしまして……(ダイスを振る)20で封鎖から離脱できず、だ。


一同:うわっ?


GM/インフェストアント:「ギチギチギチ」


アンネリカ:「えーい、邪魔ですね!」


エルムン:やられるまえに殺すしかないな!!


フォシア:マイナー《ソードダンス》でダメージに+【敏捷】、メジャー《エアリアルレイブ》。使用条件は飛行状態であること。使用条件を満たしているので対象単体に白兵攻撃を行います! 命中ー(ダイスを振る)10……ぬぬぬ。いや、そのままで。


GM:(ダイスを振る)回避成功。


フォシア:「こ、のぉ……!」すかっ。


エルムン:マイナー《インビジブルアタック》メジャーでアリ1に《バッシュ》!(ダイスを振る)14、フェイトで振り直し(ダイスを振る)21!


GM:(ダイスを振る)11で失敗。一応言うけどこの後も戦闘何回からあるからあまりフェイト連打していると後悔するぞ。


マーセイディズ:ボス戦があるよねー……。


エルムン:うーん……(ダイスを振る)22ダメージ。


GM:さて、このエネミーは《脚止め強化》がある変わりに、受けるダメージが通常の2倍となる──が、これでもまだHP5残って生きている。


エルムン:ってまたHPが5残った(笑)。


フォシア:これなら範囲でいけるいける。


マーセイディズ:試み離脱!(ダイスを振る)18。


GM:知ってるか。封鎖対決リアクションは全員がするんだ。1→2→3の順番でひたすら(ダイスを振る)19,20,12。2体がキミの離脱を妨害して来た。「ニガサヌ……!」


マーセイディズ:こんにゃろー!


アンネリカ:ぐぬう。


フォシア:きっびしいなぁ(笑)。


アンネリカ:おしかったけどね。


エルムン:うひゃー。


マーセイディズ:《サモン・フェンリル》を宣言。範囲を一気に殲滅します!(ダイスを振る)命中17!


GM:(ダイスを振る)全員回避失敗!


アンネリカ:DR直前に《ディスコード》宣言。ダメージに(ダイスを振る)3点追加で。


マーセイディズ:(ダイスを振る)合計で15〈無〉属性魔法ダメージ。1点でもHPダメージ通れば[威圧]です!


フォシア:後は素殴りでいけるいける!


アンネリカ:まあこれなら(外さなければ)だいじょうぶ。


GM:一匹落ちたけどまだ二体いる。残りの蟻さんが動きますね。


マーセイディズ:でも殴られるんだ……。


フォシア:わぁい。


マーセイディズ:よけてー!


GM:まずはインフェストアント2から。マイナーで[威圧]を解除して、メジャーアクションは通常攻撃。対象はフォシア。(ダイスを振る)16!


エルムン:出目高い!


フォシア:(ダイスを振る)22で回避成功です。


GM:どーだこれなら避けられま……へ?


フォシア:いえーい!! このためのシーフだー!(一同爆笑)


GM:ええい! 同じく解除してマーセを攻撃だ!(ダイスを振る)ってひっくう? 命中は9だ……。


マーセイディズ:わんちゃん!(ダイスを振る)13で回避成功!


一同:やった!



【第二ラウンド】



 続く第二ラウンド。MP温存の為、各自スキルを使わず武器攻撃のみでインフェストアントに攻撃を行う。

 最初のイニシアチブキャラクターであるアンネリカは待機を宣言し、全員が順番にインフェストアント2を攻撃していく。そして2が倒され、続くマーセイディズの手番では同じくMP温存の為、インフェストアント3を武器攻撃。その攻撃は躱され、ランダムダイスの結果、蟻から反撃を受けることになる。

フォシア:ちっ(


GM:マーセに仕返し。


マーセイディズ:くるとおもってー!


GM:マイナー《バッドステータス付与:スタン》からメジャー武器攻撃。(ダイスを振る)命中は11だ。


マーセイディズ:(ダイスを振る)1足りない! みぎゃー。


GM:(ダイスを振る)ダメージ17。さらに1点でもHPダメージを与えた場合[スタン]だ。


アンネリカ:ダメージロールの直後に《プロテクション》(ダイスを振る)1,1……出目腐ってるね!?


エルムン:あっ……。


フォシア:わぁ……。


マーセイディズ:17-5-2で……10ダメージ受けました!


GM:次のラウンド! の前にアンネリカか。《ヒール》します? 戦闘後に回復タイミング取っていいものとするよ。


アンネリカ:じゃ戦闘後にしましょ。


一同:はーい!



【第三ラウンド】



フォシア:じゃあ殴ります!(ダイスを振る)命中13!

 

 しかしこの攻撃を、インフェストアントはリアクション同値で回避してしまう。


エルムン:ああっと!


アンネリカ:うおあああ。


フォシア:ちょ!?


マーセイディズ:おばあちゃん腰痛発動中(笑)。


GM/インフェストアント:「ギャッギャッギャ」馬鹿にしたように笑う。笑ってる余裕ないはずなんだが(笑)。


フォシア:「うぅぅ、このっこのっ……!」すかっ、すかっ……うわああああんエルムンがんばってー!!


エルムン:《ヒール》しておいてあげてください!


アンネリカ:メジャー《ヒール》マーセに!(ダイスを振る)発動。(ダイスを振る)18回復!


マーセイディズ:「ありがとう、おばあちゃん回復」いけるいける、エルムン君ならいける……。


エルムン:《アームズマスタリー》があるんだいけるさ……。


 この攻撃を、三度インフェストアントは躱してしまった。その数値またしても同値。しかもクリティカル回避であった。


一同:ちょっとー!?


GM/インフェストアント:「遅いッ!」


エルムン:「……きゅ? なんであたらないのー!?」


フォシア:ダイスに遊ばれてません?


GM:この蟻強いな?


フォシア:連ちゃんピッタンコはないでしょー!!


マーセイディズ:もう、ちょっと倒すね。


エルムン:おねがいします。


マーセイディズ:《サモン・フェンリル》!(ダイスを振る)クリティカル!


GM:(ダイスを振る)失敗!


マーセイディズ:(ダイスを振る)ひっどい出目……15の〈無〉属性魔法ダメージです。


GM:でもこの攻撃で最後のインフェストアントは倒れた! 


 戦闘終了後、ドロップロールを行いドロップ品である蟻の脚をひたすら集める。結果、9個ものドロップ品を獲得した。

 その前の戦いで集めた分を集めて、全部で15本。

 削られたHPやコストとして支払ったMPをポーション等を使い回復していく。

 ここに来るまでにかなりのアイテムを消耗していた。

 そして遂に、一同は遺跡最深部へ到達する。

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