第0回 第1回から読むことなかれ
エッセイは第1回から読むべきではないと思います。
失礼、言葉が足りていません。このエッセイは第1回から読むべきではない、ですね。これはエッセイに限らず、ある特徴を持った書物に関して共通する私見です。
その特徴とは「ストーリー性」が無い書物です。複数の情報がカテゴリ分けされ、林立している書き物。例えば、当エッセイ、図鑑、資料集、空想科学読本のような一問一答式の書物。このような種類の読み物は順番を気にしてはいけません。
当エッセイは各エントリーが独立しているので、どこから読んで貰っても良いです。むしろ、第1話から読まないで欲しい。
何故なら「興味を引かれた記事から読むことが読者の効用を最大化させるから」です。分かりにくい言い回しですが、つまり「面白そうなタイトルから読めばええんやで!」ということです。
人の嗜好は千差万別。かっちりした創作論が好きな人、勢いで笑ってしまう文章が好きな人、下ネタの中に光る知的さが好きな人、真剣におふざけした崇高な駄文が好きな人……。全ての人の需要を満たすのは不可能です。だからこそ、各話が持つ好みに合ったエッセンスだけでも楽しんで貰えればそれに越したことはありません。興味ある所だけをつまみ食いして下さい。この駄文の海原に出て波が来るのを待つよりも、少しでも高い駄文の波に乗ってもらいたいのです。
過去のエントリーに言及する場合もありますが、それを知らないと内容が理解出来ないことはないと思いますし、文章内で補足、若しくはリンクを張っているので安心してください。
決して、第1話が最も面白い記事であるとか、一番主張したい内容ではありません。全てが僕の感想(偏見)の塊なのです。その中で、好みのものを拾い上げて下されば、それ以上の果報はありません。僕は鼻毛でも抜きながら、のんびり皆さんから頂く喜びを寝て待っております。
ちなみに、このエッセイでは紛い物の創作論が蔓延り、笑ってしまう勢いをつける前に足が絡まっています。下ネタの中に光るのは下卑た蒙昧さであり、こちらは真剣なのにふざけて手に負えない文章たちばかり。
渾身の随想を綴っているつもりなのですが、暗闇の恥を明るみへ出してばかりなのが忸怩たる思いです。創作論なんてどこにもないじゃないか! という憤懣はごもっとも。でも、書けないんだもの。そんなこと言ったって、しょうがないじゃないか(えなり君風)。あしからず。
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