第71回 夢見るチェリーはフレッシュな本番の夢を見るか?


 恥ずかしげもなく尻を連呼したり、下ネタを持ってきたり、人柄が良いと言って貰えた雰囲気はどこへやら。今日も、妄想と追想と思考と嗜好を詰め込んで書きますね。


 僕は一度奮起して、日記を書こうとしたことがあります。


 日記と言っても出来事は二の次で、頭の中に浮かんだ考えをつらつらと、とりとめもなく書いている散文でした。そして、数年を経てこのエッセイの記事となったものが多数あります。特に初期はその日記がベースになっています。


 同時に興味本位で始めました。


 そうです、夢日記です。


 約3か月間弱に渡って、少し早起きをして夢メモを取っていました。夢日記は創造力を鍛えるのに良いと風の噂で聞いたからでしょうか、動機は覚えていません。ほぼ日記という体を取っていないメモ書きですが、不思議なことに今見返してもその夢がどんな夢だったのかありありと思い出せるものがあるので、自分の脳の働きに驚いています。昨日の夢すら忘れているのにね。


 夢メモを読み返して感じます。


 ――僕の知らない場所ばっかりだな。


 そうなんです。僕が夢で見る場所は行ったことも無いような見知らぬ場所が多かったのです。もちろん知っている場所もありますが、覚えているのは現実にはない場所でした。


 その感覚を覚えるといつも疑問が浮かびます。


「夢って創造されうるのかな。それとも、無意識下の記憶も含めた体験のコラージュでしかないのかな」


 それを表したのがこの回のタイトルですね。


 僕はどちらかというと後者です。どこぞの旅館でも、教会でも、川沿いでも、森の中でも、あらるゆものの鮮明な像は見いだせないですが、どこかで知っているものの組み合わせなんだろなぁ、となんとなく思います。


 でも、創造されうるとしたら素晴らしいですよね。

 新しい体験を夢の中で出来るんですもん。


 そう言えば、夢日記をつけ始めた動機のひとつは明晰夢を見る、だったかもしれません。


 明晰夢はレム睡眠中でもとくに眠りが浅い時に見るらしいので、いっぱい明晰夢を見れるのは良いのかどうかわかりませんが、見れたら寝るのがもっと楽しみになりますよね。


 ――夢ばかり見ないで、現実を見ろ。


 そんな悲しいことは言わないでくださいよ。それに、覚えていないだけで人は夢を見ているんです。


 ――夢ばかり見るなら、夢を見よう。


 そっちの方が、楽しくなりそうですよね。


 さて、みなさんはどうでしょうか。

 自分すら知らない体験をすることは可能だと思いますか?

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