第52回 ヨムヨムだから出来ること

 

 現在、イベント真っ盛りで日々新しい短編が生み出されていますが、僕は今回のイベントには書き手では参加していません。ヨムヨムに専念しています。


 理由は単純に瞬発力がなく、遅筆であるからです。

 

 そもそもお題を見て物語が生まれにくい。仮にアイデアが浮かんでも頭のなかでストーリーになるのが遅いんですよね。さらに、書くこと自体も遅いという……。あの制限時間でみなさん書き上げていてすごいなぁ、と感心します。寝る間を惜しんで書いていてキツイ! という声もちらほら聞こえますが、それでも書き上げられるのは素晴らしいです。


 僕はカク側からカクヨムに入ったので、同題異話をこんなに読んだのはこれが初めてかもしれません。そして、思いました。「短編ヨム専だと評価しやすいなぁ」って。特に星はつけやすいですね。

 

 僕はいつも自主企画やカテゴリから好みの雰囲気のお話を探しに行きます。なので、必然的に自作と居場所が被るのですよ。すると、この好きな雰囲気の物語の作者に見返りを求めて無いのだろうか、と思ってしまって星がつけにくいのです。いわゆる「返報性の原理」を利用しているようで嫌になる。応援やコメントはポンポンする方なのですが、星はタイミングも難しい。僕は今のところ完結作しか星はつけません。


 このイベントでは短編かつ自作と同材の作品ではなく、見返りを求める嫌な自分への懐疑が無いのでいつもより心理的ハードルが下がっているのでしょう。要らないことを考えずに、素直に評価出来ている気がします。


 なので、今回は最後までヨムヨムとして素直に評価していきたいな、と思いました。

 

 

 

 ちなみに、これを書いていて「でも、連載中に評価頂いても嬉しいなぁ」と思いなおしました。このエッセイもそうですし。だから、これからはどうでもいいこだわりは捨てて、自分が本当に良いと思ったら、その時に星をつければいいんでしょうね。


 謎の自己解決。

 まぁ、いっか(笑)


 文字を書く前と、書き終えた時には違う自分が生まれたりもするもんです。

 

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