とりとめのない思いの随に

第47回 今の小学生は何を叫ぶ？

　僕の物語の主人公は中学生から高校生までの学生になることが多いです。理由は、単純にとても書きやすいのです。

　精神年齢がそのころから変わってないからでしょうか？　年齢だけが時を刻んでいって、身体と精神は綺麗なまま残っています。ホント綺麗ですよ。しょーもない下ネタでずっと笑えます。お可愛いですね。うんことかおっぱいとか。おかわわわわわ。

　しかし、小学生になると途端にその感性をもって書き進めることが難しくなります。僕は小学生の時が一番暗かったので、ひたすら地面をずりずり這いずる内容になりそうですしね。「いやいや、暗すぎでしょこれ」となること必至。そしてそこから十年以上たってしまっているので、今の小学生の感覚が分からないということもあります。

　今の子たちはもうスマホを持っているのが普通なので、僕がかつて願ったように「健康に死にたい！」とか思わないのかもしれません。だってすぐ調べれば健康に関する情報にアクセスできちゃうんですもんね。尿路結石は死の痛みとか、花粉症は製薬会社の陰謀とか、時代は変わっちゃいました。

　そもそも、表現が合わないと思うんですよ。

　僕が小学生の時はポケモン全盛期でした。なので、タイヤブランコというぐるぐる回す遊具で遊ぶとき、回すのが得意な友達へ希望する強さの段階はファイヤー＜サンダー＜フリーザーと、ポケモンの強さ(当時)で表していました。

　「最初はファイヤーでやって！」

　あはははは！！

　「次はサンダー！！　やばい死ぬー！　空中モランコ！」

　みたいな感じです。

　でも、今の子供たちはそんな表現は使わないでしょう。

　独身で学生時代の友達としか遊ばない僕には、小学生と触れ合う機会がないので、もはや何が流行っているのかも知りません。

　今の小学生は、なんて表現しているのでしょう。

　「最初は鯖落ちとメンテ遅延による詫び石祭りで！」

　あはっはは！

　「次はガチャを100連ぶん回ししてみた、で！！」　とかでしょうか。

　それとも、

　「最初は無課金で！」

　あぁー！　つよすぎー！　あははは！！

　「いまのは無(理のない)課金でしょ！　つよいよー！」

　「次は重課金……やっぱり廃人でやって！！」

　とかでしょうか。

　今は何が流行っているのでしょう？！

　学生は流行りに敏感なので聞いてみたいです。

　そういえば、「あの花」が流行った時に、あなるを連呼する大学生が増えても、小学生が増えなくて良かったと思います。