3月 ひねくれ続けてもう何回転しているやら

第33回 アイデアってなまもの


 昨日、お昼にご飯を食べながらピーンときました。


 ――おっ、この考えをエッセイに書こう!

 

 そして、数個それに伴ってネタがふわふわと湧いてきたのです。いやー、今日は豊作だなぁ。と思って、仕事を終えて帰ってきました。


 ……はい、何も思い出せません。


 むむむ。

 

 どうした、どうした、僕の海馬。

 戻って来い、僕の短期記憶。


 そう思っても、もはや後の祭り。

 昼に感じたあの感覚で記事を書くことはもう叶いません。

 アイデアってなまものだなぁ、と改めて思いました。



 

 そして、この感覚は昔からあって、もう短編になっちゃいました。

 「好きなもの:妻のレバニラ炒め」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888292872


 バレても大したことないネタなのですが、一応、以下ネタバレです。







 近未来SFとして書いていますが、今この瞬間も起きたことなんですよね。昼にそう思った僕はどこに行ってしまったんだろう……。

 

 明らかに昼の僕と、今これを書いている僕は、違う人間なんです。


 そりゃそうでしょう。

 時間も、環境も、細胞も、何もかもが違うのですから。

 

 もし、全て同じ条件で生まれ、育てられた双子がいたら、全く同じ意識をもっているのか? という思考実験がありますね。なんて現実ではありえないし、バカらしいと感じると思います。僕も思いました。


 でも、そう考えると、昼と夜の僕も全て同じなんてあり得ないんですよね。

 

 ――はぁ。そんなこと言ったら1秒前の自分も自分じゃないとか、直観にそぐわないことになるじゃないか。さっき「むむむ」とか言ってたのも自分じゃないのかよ。それはバカだよね。



 うん、そうなんです。

 僕は自分をバカだと思っているし、思えば思うほど刹那的な存在になっていくのです。



 だから、この今を大切に生きようと思っています。

 そう思えるので、僕は刹那主義に反感を持てません。

 

 時間選好率はめちゃくちゃ高いと思います。

 だって、いつ死ぬかわかんないですもの。

 

 今が一番楽しければいいな。

 今が一番楽しいと思ってもらえたらいいな。

 

 そう思って、笑えたら素敵じゃないですか。

 

 これも今だから思えることなのかも。


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